1. 自動車保険の保険金請求の流れを徹底解説します!
1-1. この記事の目的
この記事では「自動車保険の請求の流れ」を解説していきます。
この記事の目的は3つあります。
- 自動車保険の請求の流れがわかる。
- 色んな自動車保険種目の請求の流れがわかる。
- 自動車保険の請求に必要な書類がわかる。
それでは早速みていきましょう。
出島Z
サイトの管理人は、長年に渡って損害保険会社に勤め、
2. 自動車保険、請求の流れ
自動車保険の請求の流れを説明します。
まず、自動車保険には、請求できる項目がいくつかあります。
今回はよく請求がある5つの担保の請求の流れを説明します。
- 車両保険金
- 対物保険金
- 人身傷害保険金
- 対人保険金
- 搭乗者傷害保険金、自損事故保険金
3. (車両保険金)自動車保険、請求の流れ
車両保険の請求の流れを説明します。
ちなみに、車両保険は自分の車の修理額を補償できる保険になります。
請求の流れとしては、下記の通りです。
(契約者・記名被保険者の目線で説明しています)
- 車両の見積もりを修理工場・ディーラーに依頼する。
- 見積もりができたら、あなたの加入している保険会社と修理工場・ディーラーで金額の協定(損害額確定)を行ってもらう。
- 協定した金額が車両保険金以内かを確認する。
- 協定した金額が車両保険金額以上であれば、全損となり車両金額を保険会社から支払ってもらう。
- 協定した金額が車両金額以内であれば、修理有無を決める。
- 修理する場合は、修理を修理工場・ディーラーに依頼する。
- 修理しないのであれば、 協定した金額(税抜き)を保険会社からあなたに支払ってもらう。
- 修理が完了したら、あなたが保険会社に支払先を指示する。
また必要な書類は、
- 保険金請求書
- 事故状況報告書
- 車検証コピー
- 権利移転書(全損のみ)
になります。
殆どの保険会社は、保険金請求書を省略することができますが、全損になった場合に保険金請求書と権利移転書を保険会社に提出しないといけない保険会社もありますので、あなたの保険会社に確認する必要があります。
ちなみに車両保険については、こちらの記事で詳しく書いています。
4. (対物保険金)自動車保険、請求の流れ
対物保険の請求の流れを説明します。
ちなみに、対物保険は相手の物の修理額を補償できる保険になります。
対物保険は、示談交渉サービスを使い、保険会社が直接相手方に交渉をしてくれます。
また、あなたが過失が100%の場合と、双方の過失割合が発生する場合で、請求の流れが変わってきますので、それをお伝えします。
請求の流れとしては、下記の通りです。
あなたが100%過失割合があれば、あなたの保険会社がすべて肩代わりしてくれるため、下記の流れはすべて保険会社が対応することになります。
(※車同士の事故を想定)
- 被害者車両の修理を修理工場・ディーラーに依頼する。
- 修理期間中の代車を加害者保険会社もしくは修理工場・ディーラーに手配してもらう。
- 被害車両の見積もりができたら、加害者の加入している保険会社と修理工場・ディーラーで金額の協定(損害額確定)を行ってもらう。
- 協定した金額が時価額以内かを確認する。
- 協定した金額が時価額以上であれば、全損となり時価分の賠償額を加害者保険会社から支払ってもらう(対物超過特約を加害者が加入していれば、修理を行い修理金額分を支払ってもらう。)
- 協定した金額が時価額以内であれば、修理有無を決める。
- 修理する場合は、修理を修理工場・ディーラーに依頼する。
- 修理しないのであれば、 協定した金額(税抜き)を保険会社からあなたに支払ってもらう。
- 修理が完了したら、「免責証書」を取り交わすか口頭で示談するかを確認する。
- 「免責証書」の取り交わし、もしくは「口頭での省略示談」が完了したら、加害者保険会社に車両の修理金額・代車費用の支払先を指示する。
では、双方に過失割合が発生する場合を説明します。
- 加害者、被害者の修理を修理工場・ディーラーに依頼する。
- 加害者、被害者の見積もりができたら、加害者、被害者の加入している保険会社と修理工場・ディーラーで金額の協定(損害額確定)を行ってもらう。
- 協定した金額が時価額以内かを確認する。
- 協定した金額が時価額以上であれば、全損となり時価分の過失割合をかけた賠償額を加害者は被害者保険会社から支払ってもらい、被害者は加害者保険会社から支払ってもらう(対物超過特約を加害者であれが被害者が、被害者であれば加害者が加入していれば、修理を行い修理金額分を支払ってもらう。)
- 協定した金額が時価額以内であれば、修理有無を決める。
- 修理する場合は、修理を修理工場・ディーラーに依頼する。
- 修理しないのであれば、 協定した金額(税抜き)を加害者であれが被害者保険会社から、被害者であれば加害者保険会社から過失割合分を支払ってもらう。
- 修理が完了したら、「示談書」を取り交わすか口頭で示談するかを確認する。
- 「示談書」の取り交わし、もしくは「口頭での省略示談」が完了したら、修理金額・代車費用の支払先を指示する。
契約者(加害者)が必要な書類は、
- 保険金請求書
- 事故状況報告書
- 事故証明書
- 免責証書(双方過失ありの場合は示談書)
になります。
最近はすべての書類を省略して事故解決する会社も増えてきました。
加害者、被害者間であまり揉めておらず、損害額もそこまで大きくなければ省略示談と言って、免責証書や示談書を取り交わさない場合が多いです。
上記の流れの要点をまとめますと、下記内容が整い次第、対物保険は支払われます。
- 物の損害額
- 過失割合
- 加害者、被害者の示談の合意
- 上記で書いた必要な書類(省略できます)
ちなみに対物保険については、こちらの記事で詳しく記載しています。
ロボ吉 出島Zさん、対物保険って相手方が車以外のモノでも適用されるっタイ? 出島Z もちろん使えるよ。対物保険は、モノを賠償する保険だから、車以外にぶつかっても保険金は支払われるよ。 ロボ吉 […]
5. (人身傷害保険金)自動車保険、請求の流れ
人身傷害保険の請求の流れを説明します。
ちなみに、人身傷害保険は事故を起こしてしまった際に、あなた自身の怪我の損害を補償できる保険になります。
どのような項目が支払われるかと言いますと、
- 治療費
- 通院交通費
- 休業損害
- 入院雑費
- 付添看護料
- 精神的損害金
- 後遺障害精神的損害金
- 後遺障害逸失利益
- 死亡精神的損害金
- 死亡逸失利益
これらを主に補償します。
では、これらの項目ですが、どのような書類やタイミングで支払われるかを説明します。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認(過失割合がある場合)
- 交通費明細書
- タクシー代や駐車場の領収書
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 休業損害証明書(自営業者は事故前年度の確定申告書)
- 事故前年度の源泉徴収書 (給与所得者、パートアルバイトの方)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(入院日数が分かるもの)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
- 協定書(通院終了後、症状固定後に保険会社と取り交わす書類)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
- 後遺傷害診断書
- 後遺傷害等級認定表
- 協定書(通院終了後、症状固定後に保険会社と取り交わす書類)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
- 後遺傷害診断書
- 後遺傷害等級認定表
- 協定書(通院終了後、症状固定後に保険会社と取り交わす書類)
これらが整い次第、支払われます。
ちなみに、人身傷害保険については、こちらの記事で詳しく記載しています。
ロボ吉 出島Zさん。 出島Z なんだい、ロボ吉? ロボ吉 なんか忘れている事ナカね? 出島Z なんか約束してたっけ? ロボ吉 結構前に、主要な保険を説明する[…]
6. (対人保険金)自動車保険、請求の流れ
対人保険の請求の流れを説明します。
ちなみに、対人保険は事故を起こしてしまった際に、相手の怪我の損害を補償できる保険になります。
どのような項目が支払われるかと言いますと、
- 治療費
- 通院交通費
- 休業損害
- 入院雑費
- 付添看護料
- 慰謝料
- 後遺障害慰謝料
- 後遺障害逸失利益
- 死亡慰謝料
- 死亡逸失利益
これらを主に補償します。
では、これらの項目ですが、どのような書類やタイミングで支払われるかを説明します。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認(過失割合がある場合)
- 治療費の領収書
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認(過失割合がある場合)
- 交通費明細書
- タクシー代や駐車場の領収書
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 休業損害証明書(自営業者は事故前年度の確定申告書)
- 事故前年度の源泉徴収書 (給与所得者、パートアルバイトの方)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(入院日数が分かるもの)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
- 協定書(通院終了後、症状固定後に保険会社と取り交わす書類)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
- 後遺傷害診断書
- 後遺傷害等級認定表
- 協定書(通院終了後、症状固定後に保険会社と取り交わす書類)
これらが整い次第、支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 自賠責の現存確認 (過失割合がある場合 )
- 診断書・診療報酬明細書(通院日数が分かるもの)
- 後遺傷害診断書
- 後遺傷害等級認定表
- 協定書(通院終了後、症状固定後に保険会社と取り交わす書類)
これらが整い次第、支払われます。
ちなみに、対人保険についてはこちらの記事で詳しく記載しています。
7. (搭乗者傷害保険金・自損事故保険金)自動車保険、請求の流れ
搭乗者傷害保、自損事故保険の請求の流れを説明します。
ちなみに 搭乗者傷害保、自損事故保険は事故を起こしてしまった際に、お見舞金を受け取れる保険になります。
下記内容が整い次第、 搭乗者傷害保、自損事故保険は支払われます。
保険会社に
- 保険金請求書
- 事故証明書
- 診断書・診療報酬明細書(入通院日数が分かるもの)or入通院申告書
- 後遺傷害診断書
- 後遺傷害等級認定表
これらが整い次第、支払われます。
ちなみに、 搭乗者傷害保、自損事故保険 についてはこちらの記事で詳しく記載しています。
ロボ吉 出島Zさん、自動車保険の特約ってどんなものがあるっタイ? 出島Z どんなものがあると思う? ロボ吉 また逆質問タイ⁈ ロボ吉 わかんないから質問してるのに。 ロボ吉 […]