1. 自動車保険で20代に安い保険会社とは?徹底解説します!
- 年齢
- 性別
- 運転歴
- 使用目的
- 使用状況(年間走行距離など)
- 地域
- 車種
- 安全装置の有無
- 所有台数
1-1. この記事の目的
この記事では20代に安い自動車保険を紹介していきます。
ちなみに、ここでいう自動車保険は任意保険であることを前提に話を進めていきます。
この記事の目的は3つあります。
- 20代に安い自動車保険がわかる。
- 9つのリスクから保険料(掛け金)が成り立っていることがわかる。
- あなた自身で見積もりを取る必要があることを理解できる。
それでは早速みていきましょう。
出島Z
損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。
2. 20代に安い自動車保険グループ
20代に安い自動車保険のグループは2つあります。
「ネット型保険会社」と「共済」です。
「ネット型保険」や「共済」は具体的にどのような会社があるかを見ていきましょう。
- アクサ損害保険株式会社
- イーデザイン損害保険株式会社
- SBI損害保険株式会社
- セコム損害保険株式会社
- セゾン自動車火災保険株式会社
- ソニー損害保険株式会社
- 三井ダイレクト損害保険株式会社
- チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド
- JA共済連
- こくみん共済 coop<全労済>
- 日火連
- 交協連
- 全自共
このような保険会社になります。
ですので、20代で自動車保険に加入する際は、これらの保険会社や共済に加入することが保険料(掛け金)を安く抑えられるコツになります。
ですが、すぐにこれらの自動車保険で見積もりを取るのはやめましょう。
まずはこの記事を最後まで読んでからにしてください。
2-1. 「ネット型保険」や「共済」が20代に安い理由
なぜ「ネット型保険」や「共済」が保険料(掛け金)が20代に安いかを説明していきます。
そもそも20代にかかわらず、「ネット型保険」や「共済」は「代理店を抱える保険会社」と比較して保険料(掛け金)が安いです。
自動車保険では、代理店を抱える自動車保険に加入すれば保険料が高くなります。
自動車保険は大きく3つのグループに分けられます。
- 代理店を抱える自動車保険
- ネット型自動車保険
- 共済
ちなみに具体的な代理店を抱える自動車保険ですが、
- あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
- AIG損害保険株式会社
- 共栄火災海上保険株式会社
- 損害保険ジャパン株式会社
- 大同火災海上保険株式会社
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 日新火災海上保険株式会社
- 三井住友海上火災保険株式会社
- Chubb損害保険株式会社
- 楽天損害保険株式会社
- ニュー・インディア・アシュアランス・カンパニー・リミテッド
です。
この内、代理店を抱える自動車保険は保険料(掛け金)が高くなる理由ですが、
代理店手数料を消費者が保険料(掛け金)という形で支払うことになるからです。
代理店手数料とは、保険の代理店が大本の保険会社からもらうバックマージンのことを指します。
代理店を抱える保険会社は、大本の保険会社が自動車保険を販売しておらず、全国各地に無数に存在する保険の代理店に販売をしてもらっています。
代理店が自動車保険を売れば、その分大本の保険会社が代理店に対して代理店手数料と言われるマージンを支払っています。
この代理店手数料が保険料(掛け金)の中に組み込まれてしまっている為、代理店を抱える保険会社は保険料(掛け金)が割高になっているのですね。
この保険料の仕組みに関しては、下記の記事を参照いただけたらと思います。
1. 自動車保険料の内訳ってどうなってるの?徹底解説します! ロボ吉 出島Zさん、自動車保険料の内訳って知ってるバイ? 出島Z もちろん知ってるよ! ロボ吉 僕らが払う自動車保険料は、どんな内訳になってる[…]
2-2. 9つのリスク条件で保険料は決められている
自動車保険の保険料は、人によって全く異なります。
同じ契約内容で、他人と同じ保険料(掛け金)になる事はまず無いです。
なぜ人によって保険料が変わるかと言いますと、各自動車保険にはそれぞれ独自の料率で保険料を算出しており、いくつかのリスクを細分化して、自動車事故を起こす確率によって運転者(加入者)を分けることで、危険度の低い運転者ほど保険料が安くなる(危険度の高い運転者ほど保険料が高くなる)ようにしています。
保険会社によって採用している項目に違いはありますが、保険業法施行規則によればリスク要因は9つとされています。
- 年齢
- 性別
- 運転歴
- 使用目的
- 使用状況
- 自動車の車種
- 安全装置の有無
- 所有台数
- 地域
の9つです。
年齢は若い方が高く(格差3倍以内)、性別は男性の方が高い(格差1.5倍以内)とされています。事故歴や免許証の色でも異なり、ゴールド免許だと保険料が低くなります。
事故が多い車種は保険料が高くなり、事故や盗難が多い地域も高くなります。
安全装置があれば保険料は安くなりますし、なければ保険料が高くなり、と言った様に、リスク毎に保険料が変わります。
ですので、60歳のAさんという方が仮にX保険という保険会社で見積もりを取り、保険料(掛け金)が安いからと言って、30歳のBさんもX保険で保険料(掛け金)が安いとは限らないのです。
理由は、AさんとBさんは9つのリスクが全く異なるからです。
3. 20代は根本的に自動車保険料を高く設定されている
事実なので先にお伝えしておきますが、「ネット型保険」や「共済」は「代理店を抱える保険会社」に比べて保険料が安いですが、20代は他の年代に比べて保険料(掛け金)が高く設定されています。
ですので、あなたが「ネット型保険」や「共済」で見積もりを取られても、納得のいく金額にならない可能性が高いです。(代理店を抱える保険会社に比べたら安いですが)
理由は、20代は事故リスクが高いため、どこの保険会社でもわざと保険料(掛け金)を高く設定しているからです。
3-1. そもそも20代の保険料(掛け金)が高い理由
20代の保険料(掛け金)が他の年代に比べて高い理由は、20代の事故リスクが高いからとお伝えしましたが、その根拠をお見せします。
この表を見てもらいたいのですが、
自動車保険は「リスク細分」という仕組みを採用しています。
「リスク細分」とは、事故率が高い人には保険料(掛け金)を多く払ってもらい、事故率が低い人には保険料(掛け金)を少なく支払ってもらう仕組みです。
- 事故にあうリスクが高い=保険金を支払う可能性が高い=保険料が高い
- 事故にあうリスクが低い=保険金を支払う可能性が低い=保険料が安い
よって、20代はその他の年代に比べて2番目に事故率が高いため、保険料も高いのですね。
4. 20代の自動車保険料(掛け金)を安くする方法
ここで、20代の保険料(掛け金)を安くする方法をこっそり教えたいと思います。
結論から言いますと、20代の方の名義で自動車保険を契約しないことです。
「記名被保険者」を20代ではなく、なるべく50〜60歳に近い同居の家族に設定することが保険料(掛け金)を安くさせるコツになります。
同居の家族で50〜60歳に近い方がいない方は申し訳ありません・・・
なぜ「記名被保険者」を50〜60歳に近い同居の家族にするのが良いかを説明します。
4-1. 記名被保険者を20代に設定しない方が良い理由
自動車保険は3つの役割を契約時に設定します。
- 契約者
- 記名被保険者
- 所有者
このうち、保険料(掛け金)を決定するのは「記名被保険者」の9つのリスクです。
9つのリスクで保険料が決まると言いましたよね?
実は「記名被保険者」に関わる9つのリスクによって保険料(掛け金)が決まるわけなんです。
ということは、「記名被保険者」を最も事故リスクの低い人に設定したら保険料(掛け金)は安くなるんです。
先ほど「事故発生件数の推移」を見ていただいたと思いますが、この中で、50〜59歳が最も事故率が低く、次いで40〜49歳の事故率が低いことが見て取れますね。
自動車保険はもちろん、毎年この事故発生率のデータをもとに保険料(掛け金)を算出しています。
ということは、「記名被保険者」を、50〜59歳次いで40〜49歳に設定したら保険料(掛け金)を抑えることができます。
4-2. 記名被保険者は自分以外でも大丈夫?
20代の人が運転するのに、同居の40代や50代の家族を「記名被保険者」を設定しても良いの?ということなのですが、結論を言えば全然問題ありません。
自動車保険の「記名被保険者」の役割は、
- 主に運転する人
- 運転者の範囲の起点になる人
- 等級が付与される人
- この人の年齢や性別で保険料(掛け金)が変動します
このような特徴を持っています。
さらに、
自動車保険ではこの「記名被保険者」が主体となり、1台の車を 「記名被保険者」 を起点に下記の5組が運転した場合に限り、自動車保険を使用することができます。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
- 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子
- 記名被保険者の承諾を得て契約の自動車を使用または管理中の人
「記名被保険者」を仮にあなたとした場合に、もっとわかりやすい言葉で言い換えますと、
- あなた
- あなたの奥さんor旦那
- あなたか奥さんor旦那と一緒に住んでいる親族
- あなたか奥さんor旦那の、まだ結婚してない子供
- あなたが運転する事を許した知人
が運転していた場合に自動車保険を適用できます。
ということは、20代の方の同居の家族を「記名被保険者」に設定した場合、20代の方は「記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」に該当し、保険は適用されることになります。
5. その他の20代の自動車保険料を安くする方法
その他自動車保険を安くする方法については、以前僕が記載した<自動車保険料が高い理由と安くする方法を徹底解説します!>こちらの記事に詳しく書いております。
ただし、絶対的に保険料(掛け金)を安くするためには、この「記名被保険者」の設定を20代に方にしないことです。
この方法が一番有効的なので、ぜひ活用してみてください。
6. 20代に安い自動車保険会社で見積もりをとってみよう
最後に、今日話した内容を踏まえて自動車保険の見積もりをとってみましょう。
20代で安い自動車保険会社は、
- アクサ損害保険株式会社
- イーデザイン損害保険株式会社
- SBI損害保険株式会社
- セコム損害保険株式会社
- セゾン自動車火災保険株式会社
- ソニー損害保険株式会社
- 三井ダイレクト損害保険株式会社
- チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド
- JA共済連
- こくみん共済 coop<全労済>
- 日火連
- 交協連
- 全自共
このような保険会社でしたね。
さらに、見積もりを取る際は「記名被保険者」を同居の家族(50〜60歳が望ましい)に設定するのでしたね。
これをもとに、自動車保険の見積もりを取りましょう。
僕がおすすめする、優良な見積もりサイトがあります。
下記の記事に、その一括見積もりサイトを紹介していますので、見積もりを取られる際はこちらから取られることをおすすめします。