1. 自動車保険の大手4社を徹底解説します!





1-1. この記事の目的

この記事では「自動車保険の大手4社」について詳しく解説をします。
この記事の目的は3つあります。
- 自動車保険の大手4社がわかる。
- 自動車保険の大手の特徴を理解できる。
- あなたは自動車保険の大手で自動車保険を加入すべきかわかる。
それでは早速みていきましょう。
出島Z
損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。
2. 自動車保険会社の大手4社

自動車保険会社は、大きく3つに分けることができます。
- 代理店を抱える保険会社
- ネット型保険会社
- 共済
この3つです。
この中で、自動車保険業界の中でも大手と言われている保険会社は、代理店を抱える保険会社に4つあります。
- 東京海上日動火災
- 損保ジャパン
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和損保
この4つです。
今日はこの大手4社を解説していきます。
3. 自動車保険で大手と呼ばれる理由

この4社が大手と言われる理由ですが、他の自動車保険会社に比べ、保険料収入や利益が軍を抜いているからです。
大手4社と、ネット型保険で最大手のソニーを比較しても、大手4社が抜きんでていくことがわかります。
保険会社名 | 正味収入保険料 | 当期純利益 |
東京海上日動 | 2,144,780 (自動車 1,064,407 ) | 253,895 |
損保ジャパン | 2,168,009 (自動車 1,078,546) | 170,032 |
三井住友海上 | 1,500,326 (自動車 659,204 ) | 198,237 |
ソニー損保 | 108,254 (自動車 97,880 ) | 4,821 |
2017年度決算報告から ※単位は“百万円”
この数値が損保業界(自動車保険業界でも)の大手と呼ばれる所以です。
引用元:日本損保協会
http://www.sonpo.or.jp/member/gaikyou/quarterly/2018/#sjnk
4. 自動車保険、大手4社の特徴

それでは、この4社の特徴をみていきましょう。
東京海上日動の特徴
東京海上ホールディングス株式会社の傘下に
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 日新火災海上保険株式会社
- イーデザイン損害保険株式会社
の3社(自動車保険を保持している会社のみカウント)を抱えています。
言わずと知れた損害保険業界の雄と言われている会社です。
自動車保険では、「トータルアシスト」という商品を打ち出しています。
2019年7月時点で、国内に240か所の損害サービス拠点を持ち、弁護士 約550名、顧問医100名を抱え、年間277万件の事故対応を行っています。
また24時間365日の事故受け付けサービスも行っています。
自動車保険のアプリに関しては、「モバイルエージェント」で事故受け付けが可能となっており、テレマティクス保険に関しては「ドライブエージェント パーソナル」を導入しています。
ポイントだけおさらいしますと、確かに国内に約240か所の損害サービス拠点と 弁護士約550名、顧問医100名はすごいです。
ネット型保険会社であれば、サービス拠点は2.3か所くらいの会社が殆どですし、弁護士や顧問医もここまでの事務所を顧問としては抱えていませんし、むしろいすぎます。
またテレマティクス保険に関しても、衝撃を感知したらすぐに事故受け付けへ自動で繋がるシステムになっており、最先端の技術です。
最大手ならではのハイスペックな技術かつ大手しかできない人員の数です。
さらに詳しい詳細を知りたい方は、<以前僕が記載した記事>に東京海上日動の特徴を記載しています。
引用先:
東京海上日動HP https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/auto/total-assist/jiko_taio/#anc-01
損保ジャパンの特徴
SONPOホールディングスの傘下に
- 損保ジャパン株式会社
- セゾン自動車火災保険株式会社
の2社( 自動車保険を保持している会社のみカウント )を抱えています。
自動車保険では、「THE クルマの保険」という商品を打ち出しています。
2019年4月時点で、国内に約300か所の損害サービス拠点を持ち、事故対応を行っています。
また24時間365日の事故受け付けサービスも行っています。
自動車保険のアプリに関しては、「ポータブルスマイリングロード」で事故受け付けが可能となっており、ナビタイムと連携しているアプリとなります。
また、運転診断の結果、保険料(掛け金)の割引を受けられるなど、ユニークな制度も導入しています。
ポイントだけおさらいしますと、損害サービス拠点が多いことは特徴的です。
また、テレマティクス保険の「ポータブルスマイリングロード」もナビタイムと提携して作られている為、かなり楽しめるアプリですし、運転診断の結果、保険料(掛け金)が安くなる制度は、最も最先端の時代に合ったやり方です。
また、損害サービス部に関しては、4社の中でも群を抜いてスペシャリストが多く、医療調査職員(メディカル・インスペクター)、事故原因調査職員(オールラインズ・インスペクター)、技術アジャスターの3つの専門調査部隊を設けており、事故調査に力を入れています。
他損保でも、群を抜いて正確かつ精密な損害調査を行っていることが特徴的です。
さらに詳しい詳細を知りたい方は、<以前僕が記載した記事>に損保ジャパンの特徴を記載しています。
引用先:
損保ジャパンHP https://www.sjnk.co.jp/
三井住友海上の特徴
MS&ADホールディングスの傘下に
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和損保
- 三井ダイレクト損保
の3社( 自動車保険を保持している会社のみカウント )を抱えています。
自動車保険では、「GK クルマの保険」という商品を打ち出しています。
2019年4月時点で、国内に174か所の損害サービス拠点を持ち、年間251万件の事故対応事故対応を行っています。
また24時間365日の事故受け付けサービスも行っています。
ロードサービス では国内ロードサービス拠点4,300か所あり、おクルマQQ隊の名で対応をおこなっています。
自動車保険のアプリに関しては、「スマ保」で事故受け付けが可能となっており、 「スマ保『運転力』診断」 で運転診断ができます。
ポイントだけおさらいしますと、 174か所 の拠点に関しては、東京海上日動や損保ジャパン日本興亜に比べたら少ないですが、それでも他の損保よりはかなりの拠点数です。
また近日、テレマティクス保険で『F-ドラ』を開発し、2020年1月より、フリート契約者向けに有償でサービスの提供を開始します。
インカメラによる「顔認証」機能 、運転力診断、分析、教育機能、 運行管理機能 、事故緊急通報機能 と言った多彩な機能盛りだくさんですので、かなり期待のテレマティクス保険になりそうです。
さらに詳しい詳細を知りたい方は、<以前僕が記載した記事>に三井住友海上の特徴を記載しています。
引用先:
三井住友HP https://www.ms-ins.com/personal/car/driver/
https://www.ms-ins.com/news/fy2019/pdf/1007_1.pdf
あいおいニッセイ同和損保の特徴
MS&ADホールディングスの傘下に
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和損保
- 三井ダイレクト損保
の3社( 自動車保険を保持している会社のみカウント )を抱えています。
実はMS&ADホールディングスの傘下なんです。
自動車保険では、「タフ・クルマの保険」という商品を打ち出しています。
2019年4月時点で、国内に 27 か所の損害サービス拠点を持っています。
また24時間365日の事故受け付けサービスも行っています。
自動車保険のアプリに関しては、「サポNavi」で事故受け付けを行えます。
また「タフ・見守るクルマの保険」「タフ・つながるクルマの保険」は「サポNavi」の上位クラスのアプリでして、テレマティクス保険を導入しているアプリになります。
ポイントだけおさらいしますと、損害サービス拠点数は他の4社に比べたらグッと減りますが、テレマティクス保険に関して、導入が好調でして、それに伴い全く新しい事故対応サービス「テレマティクス損害サービスシステム」を導入する予定です。
事故対応を電話対応のみならず、運行データや運転挙動、位置情報などを中心としたデジタル活用による革新的かつ高度な事故対応を行っていくと発表しており、その具体的な内容は今後明らかになっていくようです。
こちらもかなり期待が持てそうな気がしますね。
さらに詳しい詳細を知りたい方は、<以前僕が記載した記事>にあいおいの特ニッセイ同和損保の特徴を記載しています。
引用先:https://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/pdf/2019/news_2019080800607.pdf
5. 自動車保険は大手4社に加入すべき?

今まで大手4社の特徴を記載してきました。
総じて言えることは、資金力を使った圧倒的な最新技術の導入であったり、人員の数に関しては、間違いなくこの4社に他社が敵わないでしょう。
しかし、だからと言って大手4社がユーザー側からして本当に良い保険会社とは限らないのです。
理由は、この大手4社にもデメリットがあるからです。
特に大きなデメリットで言えば、保険料(掛け金)の高さです。
保険料(掛け金)が高い理由に、代理店手数料というものがあります。
詳しくはこちらの記事を見ていただきたいのですが、ユーザーの支払う保険料にこの代理店手数料というものが含まれてしまっています。
なのでこの4社が保険料(掛け金)がネット型保険や共済に比べ高いです。
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保険会社としてここまでの保険料収入を達成できたのは、多くの代理店が売り上げを上げてくれるからなのですが、その反面、ユーザー側はこの代理店手数料というものを保険料(掛け金)という形で支払っているのですね。
長年自動車保険で現場にいた私であれば、この4社には加入しないですし、ネット型保険or共済に加入します。
その理由を先ほどの記事でも記載していますので、是非みていただけたらと思いますが、一応簡単に言いますと、僕自身は事故対応が自身で出来ますし、代理店に手伝ってもらうことが何一つないですし、代理店手数料を無駄に支払いたくないからです。
もちろん、「代理店が必要だ!」と言う方であれば話は変わってきますので、あくまでも僕の意見として捉えていただけたらと思います。
また正しい自動車保険の選び方もこちらの記事に記載していますので、是非参照していただけたらと思います。
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