代車(レンタカー)は誰が負担する?
事故に遭ってしまい、自分の車を修理工場へ預けている最中に代車(レンタカー)が必要になると思いますが、その場合その代車費用を誰が負担すると思いますか?
保険会社でしょうか?
それとも加害者でしょうか?
もしくは自腹でしょうか?
今回はこの代車費用を無料で提供してもらう方法について詳しくお話します。
他のサイトでは、代車費用は間接損害という項目で、保険会社から賠償されると説明がありますが、ここではなるべく分かりやすく実務上のお話をしたいと思います。
3つの物損害
車やバイクが事故で破損した場合の損害の対象となるのは、車やバイク本体の修理費は当然なのですが、代車の費用も損害の一つとして数えられます。
それ以外にも、車やバイクが動かなくなってしまい、レッカーで搬送する際の搬送費用も損害の一つとして数えられます。
①修理費
②代車費用
③搬送費用
が自動車保険に請求できる項目になります。
代車を無料で提供してもらう方法
代車費用について話を戻しますと、代車費用を無料で手配してもらえる考え方として、4パターンの事故形態に当てはめて、考えていく必要があります。
- 単独事故
- あなたに100%過失割合が発生する事故
- 双方過失割合が発生する事故
- あなたに全く過失割合が発生しない事故
で分けて考えます。
1.単独事故の場合 2.あなたに100%過失割合が発生する事故 3.双方過失割合が発生する事故
単独事故やあなたに100%過失割合が発生する事故、双方に責任割合が発生する事故を起こしてしまった場合の無料で代車を提供してもらう方法です。
まずはあなたの車両保険で代車費用特約を付帯しているかを確認します。
車両保険の代車費用特約を付帯している場合、あなたの加入している車両保険へ代車の費用を請求できます。
ただし保険会社によって特約の条件が異なり、代車日額〜千円、期間は事故日から〜日までを補償する内容になっており、〜の部分は各社それぞれの設定金額や日数になっています。
もし代車費用特約に未加入であれば、修理工場の工場代車を無料で出してもらえるかを確認します。
修理工場にて代車費用がかかるとのことであれば、あなたの保険会社の指定工場に入庫しましょう。
保険会社の指定工場は、代車を無料で提供するサービスを行っていますので、こちらを活用し無料で提供してもらえます。
双方過失割合が発生する事故の場合は、相手方保険会社が入っていれば相手の賠償保険にて過失割合分を代車費用で請求出来きそうに思えますが、実務上は出来ません。
これは、保険会社の暗黙のルールとなっており、本来は過失割合分の代車費用も賠償しなければならないのですが、双方の損害を拡大しない為との名目をつけ、保険会社は過失割合分の代車費用を賠償をしないのですね。
裁判所での争いになれば、過失割合分の代車費用を賠償する事を裁判所から命じられるのでふが、裁判にならない限りは、保険会社は代車費用の過失割合分を負担しない事になります。
保険会社間の悪しき風習と言われるものですね。
4.あなたに全く過失割合が発生しない場合
あなたに全く過失割合がない事故の場合の無料で代車を提供してもらう方法ですが、加害者(相手)の保険会社が被害者(あなた)に100%代車費用を賠償します。
但し、条件としては被害に遭った車と同等車種か、それ以下の代車を修理妥当期間の代車を認定します。
ですので、基本的には無償で代車を提供してもらえます。
この条件は、【代車を手配する前の注意点】にて説明していますので、ご確認ください。