自動車保険会社に長年勤めていた管理人が、自動車保険や交通事故について、今まで世に語られることのなかったお得情報を公開しています。無料のご相談も承っています。ぜひご利用ください。

自動車保険を新規で加入する場合の相場は?徹底解説します!

1. 自動車保険を新規で加入する場合の相場は?徹底解説します!

ロボ吉
出島Zさん、自動車保険を新規で加入したいんだけど、保険料(掛け金)の相場ってどれくらいなの?
 
出島Z
ロボ吉、自動車保険に相場なんて存在しないんだ。
ロボ吉
え、どういうことっタイ?
 
出島Z
よくサイトによっては相場を記載しているものがあるけど、自動車保険に相場なんてわかる訳がないんだ。
 
ロボ吉
なんでバイ?大体ものを買う時って相場ってあるバイよ?
 
出島Z
じゃあ、一軒家を買う時って住宅の相場ってわかる?
ロボ吉
んー、1,000万円~3,000万円位?
 
出島Z
ロボ吉の感覚だったらそうかもだけど、豪勢な住宅に住みたければ5,000万円~1億円位かもしれないし、もっと安さを求める人だったら1,000万円のローコスト住宅だってあるよね?
 
出島Z
自動車保険は住宅と似てて、人によっては色んなものをカスタムして充実したものを欲しいって人もいるし、必要最低限のもので良いって人もいて、その人に合ったものをカスタムしていくものなんだ。
 
出島Z
だから、人によって自動車保険は全く別の形を成したものになっていくんだよ。
 
ロボ吉
なるほどバイね。
 
出島Z
補償を付ける担保の種類でも大分保険料(掛け金)は変わるし、そもそも自動車保険料は9つの条件で計算されているから、絶対に人によって保険料(掛け金)は変わってくるようになっているんだ。
ロボ吉
9つの条件?
 
出島Z
そう。
 
出島Z
自動車保険料は①年齢、②性別、③運転歴、④使用目的、⑤使用状況、⑥自動車の車種、⑦安全装置の有無、⑧所有台数、⑨地域の要素で決まるんだ。
ロボ吉
こ、こんなに多くの要素があるバイね。
 
出島Z
うん。
 
出島Z
これらの9つの要素と、担保の種類によって保険料(掛け金)は驚くほど変わってくるから、相場なんて誰もわからないんだよ。
ロボ吉
し、知らなかったバイ・・・
 
出島Z
じゃあ、今日は保険料(掛け金)を決める9つの条件と、新規で自動車保険に加入する人向けに、自動車保険の保険料(掛け金)に相場はないことを説明していくよ。

1-1. この記事の目的

この記事では自動車保険を新規で加入する際の相場を詳しく解説をします。

ちなみに、ここでいう自動車保険は任意保険であることを前提に話を進めていきます。

この記事の目的は3つあります。

  1. 自動車保険には9つのリスクで保険料(掛け金)が決まることを理解できる。
  2. 自動車保険料に相場は存在しないことがわかる。
  3. 新規で加入する際は、まずは見積もりをとることが正解であることが理解できる。

それでは早速みていきましょう。

この記事を書いた管理人について

出島Z

損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。

2. 自動車保険を新規で加入する際の相場なんて存在しません

自動車保険を新規で加入する際の相場を解説していきます。

まず結論から言いますが、自動車保険料に相場は存在しません。

「は?何言っているんだ?」

と怒られるかもしれませんが、本当の話をすると相場なんて存在しません。

もし自動車保険の相場を語っているようなサイトがあれば、そのサイトは自動車保険のことを知らない素人が書いたものですので、あまり信用してはいけません。

自動車保険では9つの条件を基に、あなたに合った補償をカスタイズしていくものですので、そもそも保険料(掛け金)は驚くほど人によって異なりますし、類似する訳もないんです。

今日はそれを話していきますね。

3. 自動車保険を新規で加入する人へ、保険料(掛け金)に相場はない理由

自動車保険に相場がない理由を説明します。

自動車保険料を決定的に決める大きな要素は、

  • 9つの条件
  • 付与する担保の種類
  • 保険会社

これら3つになります。

この3つの要素によって保険料(掛け金)は決められていますが、これらの要素がすべて一致することはありません。

「9つの条件」

まず「9つの条件」とは何かと言いますと、

  1. 年齢
  2. 性別
  3. 運転歴
  4. 使用目的
  5. 使用状況
  6. 自動車の車種
  7. 安全装置の有無
  8. 所有台数
  9. 地域

になります。

これらの条件を保険会社は確認し、その人のリスクを洗い出しにしています。

ここで言うリスクとは、事故に遭遇するリスクのことですね。

統計でこれらの1つ1つの条件を調査すれば、その人の事故にあうリスクと言うものが数値として出すことができるんです。

この9つのリスクを基に保険料(掛け金)を出します。

下記がその保険料(掛け金)が9つの条件を基に計算されている根拠になります。

第12条(保険料及び責任準備金の算出方法書の審査基準)

法第5条第1項第4号ハに規定する内閣府令で定める基準は、次に掲げる基準とする。

一 契約者価額の計算が、保険契約者等にとって不当に不利益なものでないこと。
二 当該書類に記載された事項(保険料に係る部分を除く。)に関し、特定の者に対して不当な差別的取扱いをするものでないこと。
三 自動車の運行に係る保険(自動車損害賠償保障法(昭和30年法律第97号)第5条(責任保険又は責任共済の契約の締結強制)の自動車損害賠償責任保険を除く。)の引受けを行う場合においては、次に掲げるすべての要件を満たすものであること。
イ 純保険料率の算出につき危険要因を用いる場合には、次に掲げるいずれかの危険要因により、又はそれらの危険要因の併用によること。
(1)年齢
(2)性別
(3)運転歴
(4)営業用、自家用その他自動車の使用目的
(5)年間走行距離その他自動車の使用状況
(6)地域
(7)自動車の種別
(8)自動車の安全装置の有無
(9)自動車の所有台数
ロ イに規定する危険要因による純保険料率の格差が統計及び保険数理に基づき定められていること。
ハ イに規定する年齢、性別及び地域に係る純保険料率が、別表の上欄に掲げる区分に応じ、同表の下欄に掲げる要件を満たすものであること。
ニ 法第4条第2項第4号に規定する書類に、免許に係る保険料を中心とした一定範囲内で保険料率を修正することを記載する場合には、その範囲が免許に係る保険料率に対し、125/1000を乗じたものを加えたもの又は減じたものを、それぞれ上限又は下限とするものであること。

引用元:保険業法施行規則(平成8年2月29日大蔵省令第5号)

「担保の種類」

次に「担保の種類」ですが、どの担保を付帯するかでも保険料(掛け金)は大きく変わります。

自動車保険を新規で加入する際の相場を

<任意保険>補償系自動車車両保険
怪我

人身傷害保険

搭乗者傷害保険
自損故保険
無保険者傷害保険
賠償系対物保険
対人保険
その他特約対物超過特約
代車費用特約
弁護士費用特約
車両新価特約
他社運転危険補償特約
原動付自転車特約
個人賠償保険

任意保険にはこれだけの担保が存在しますので、どれを付帯するかで保険料(掛け金)が全く異なります。

基本付帯となる補償は「対人保険」と「対物保険」ですが、その他の担保はオーダーメイドで付帯します。

と言うことは、付帯する担保が増えればその分だけ 保険料(掛け金) が人によってまったく変わってきます。

また、付ける担保には「型式別料率」と呼ばれるクラスが付けられており、そのクラスによっても保険料(掛け金)が異なります。

詳しくは<こちらの記事>を参照ください。

「保険会社」

次に「保険会社」ですが、どの担保を付帯するかでも保険料(掛け金)は大きく変わります。

自動車保険会社はそれぞれ独自の料率を持っており、自由に保険料(掛け金)を設定することができます。

ですので、先ほどお伝えした 「9つの条件」 の料率の設定を自由にいじってその保険会社の独自の金額設定を行います。

一応、以下がその根拠です。

 基準料率
損害保険料率算出機構が現在業務として行っている料率算出は、参考料率と基準料率の2種類がある。参考純率は、火災保険、傷害保険、自動車保険、介護費用保険において、基準料率は、自賠責保険、地震保険において算出が行われている。参考料率とは、保険料率のうち純保険料率部分(参考純率と呼んでいる。)を算出して会員会社に提供するものであり、会員である各損害保険会社では参考純率を基礎として自社の純保険料率を算出し、さらに自社で算出した付加保険料率を加えて、自社独自の保険料率を金融庁に認可申請または届出を行うことができるというもので、文字どおり参考料率であって会員会社はこの料率を使用する義務はない。
 一方の基準料率とは、料率算出機構が算出した料率(こちらについては、純保険料率と付加保険料率の両方)を金融庁に届け出てそれが認められた場合に、会員である各損害保険会社がその保険料率を自社の保険料率として使用することを金融庁に届け出れば、保険業法に基づいた認可を取得したものとみなされるものである。基準料率は、公共性が高い保険種目が対象で、具体的には自動車損害賠償責任保険(いわゆる自賠責保険)と(家計)地震保険で、それぞれ自動車損害賠償保障法および地震保険に関する法律という国の法律に定められている保険制度に限られている。
 (2006年5月24日 日刊 1面) 保険用語研究会

ちなみに、自動車保険(共済)はどれくらい日本にあるかと言いますと、

  • あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
  • アクサ損害保険株式会社
  • AIG損害保険株式会社 
  • イーデザイン損害保険株式会社
  • SBI損害保険株式会社
  • 共栄火災海上保険株式会社
  • セコム損害保険株式会社
  • セゾン自動車火災保険株式会社
  • ソニー損害保険株式会社
  • 損害保険ジャパン株式会社
  • 東京海上日動火災保険株式会社
  • 日新火災海上保険株式会社
  • 三井住友海上火災保険株式会社
  • 三井ダイレクト損害保険株式会社
  • 楽天損害保険株式会社
  • チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド
  • Chubb損害保険株式会社※
  • 大同火災海上保険株式会社
  • ザ・ニュー・インディア・アシュアランス・カンパニー・リミテッド
  • JA共済連
  • こくみん共済 coop<全労済>
  • 日火連
  • 交協連
  • 全自共

こんなにもあるんです。

これだけの会社が自由な保険料(掛け金)を設定していますので、まさ百人十色の保険料(掛け金)になってきますよね。

4. 自動車保険を新規で加入する際、保険料(掛け金)に相場はないから、まずはあなたで見積もりを取りましょう!

これが結論なのですが、今まで見てきましたように、自動車保険には相場という概念がありません。

それは、「Tシャツの相場は?」「ズボンの相場は?」「ジャケットの相場は?」「メガネの相場は?」「車の相場は?」と聞いているようなものです。

そんなのは人によってピンキリですよね。

高いものを求める人からすれば高くなりますし、安いものを求める人からしたら安くなる、それだけです。

まずは、あなたに合った自動車保険を探し、そのうえで見積もりを取るというこのが一番の近道です。

「まだどこの自動車保険を選べばいいのかわからないし、決まっていない!」と言う方であれば、この記事を読めば自動車保険業界の大枠がつかめますし、あなたの加入すべき保険会社群がわかります。

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次にあなたの加入したい保険会社群が分かれば、まずは見積もりを取りましょう!

そうすば、あなたの条件で自動車保険はいくら位になるかがわかります。

これも僕のおすすめのサイトがありますので、この記事の通り読み進めていけば、きっとあなたにぴったりの自動車保険を見つけ出すことができますよ!

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