1. 自動車保険で英語対応可能な保険会社とは?徹底解説します!
出島2019年11月現在では、8社あるよ。
1-1. この記事の目的

この記事では自動車保険で「英語対応」が可能な保険会社を詳しく解説をします。
この記事の目的は3つあります。
- 自動車保険で「英語対応」が可能な保険会社を理解できる。
- どのように「英語対応」を行ってくれるか理解できる。
- あなたが「英語対応」を行っている自動車保険に加入すべきか否かがわかる。
それでは早速みていきましょう。
出島Z
損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。
2. 自動車保険で英語対応が可能な保険会社
結論から言いますと、英語対応可能な自動車会社は、日本国内で8社あります。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- 損保ジャパン
- あいおいニッセイ同和
- 共栄火災
- chubb損保
- イーデザイン損保
- 三井ダイレクト
「代理店を抱える保険会社」が殆どですね。
「ネット型保険会社」だと国内損保の子会社であるイーデザイン損保、三井ダイレクトのみが英語対応となっています。
3. 英語対応できる自動車保険会社は、どの様な対応をしてくれるの?

結論から言いますと、英語を話す契約者や被害者に対し、英語にて事故対応を行なってくれます。
方法としては三者間同時通話を導入しています。
三者間同時通話とはどう言うものかと言いますと、
- 英語を喋る契約者、相手方(被害者)
- 日本語を喋る保険会社の担当者
- 通訳オペレーター
の3役で会話を行う方法です。
事故対応時に、本来であれば通訳オペレーターはいないのですが、保険会社の提携先の通訳オペレーターが付くサービスです。
また唯一chubb損保では、英語を話せる社員が常時居ますので英語を話す契約者や被害者に対しては三者間同時通話を行わずに、chubb損保の社員がそのまま対応します。
4. 具体的な自動車保険での英語対応サービスのまとめ

具体的に、保険会社は誰を対象にどのようなサービスを英語対応で行ってくれるかを表にまとめました。
誰に対して英語対応をしてもらえるか関しては、
- 契約者
- 相手方(被害者)
の2者です。
どのようなものを対応してくれるのか?に関しては、
- 事故対応
- ロードサービス
- 問い合わせ対応
の主に3つの対応を行っています。
保険会社 | 事故対応 | ロードサービス | 問い合わせ対応 | |
契約者 | 相手方(被害者) | |||
東京海上日動 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
三井住友海上 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
損保ジャパン | × | 〇 | × | × |
あいおいニッセイ同和損保 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
共栄火災 | × | 〇 | × | × |
chubb損保 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
イーデザイン損保 | × | 〇 | × | × |
三井ダイレクト | × | 〇 | × | × |
見ていただくとわかるように、すべての保険会社で契約者と相手方(被害者)に必ずしも英語対応をしてくれる訳ではありません。
また対応内容に関しても、 すべての保険会社で 事故初期対応から解決までを英語対応してくれる訳ではありませんので、注意が必要です。
事故初期対応から解決まで、契約者、被害者共に、対応してくれる保険会社は下記の通りです。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和損保
- chubb損保
特にこの中でもchubb損保に関しては、英語を話せる社員が常時いますので、3者間通話を使わずに英語対応でき、クオリティーに関しては他の自動車保険会社に比べ秀でています。
引用先:
東京海上日動火災
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/songai/contact/
三井住友海上
https://www.ms-ins.com/contractor/emergency/foreign/
損保ジャパン
https://www.sjnk.co.jp/kinsurance/jikosupport/
あいおいニッセイ同和損保
https://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/news_dtl.aspx?news_id=2016102600324&cate_id=02
共栄火災
https://www.kyoeikasai.co.jp/about/news/nr20180301.pdf
イーデザイン損保
https://www.edsp.co.jp/company/company_009/2018/2018_08_24.html
三井ダイレクト
https://www.mitsui-direct.co.jp/car/compensation/response/multilingual/
5.英語対応を謳っていない自動車保険会社は英語対応してくれないの?

英語対応を表向き行なっていない、8社以外の保険会社は英語対応できないかと言いますと、そう言う訳でもありません。
ちなみに僕は外資だったにもかかわらず英語対応を謳っていない保険会社に勤めていた訳ですが(笑)、なんとか対応を行っていました。
僕が保険会社の社員で事故担当者として対応していた時は、英語圏の方はもちろん、中国系の人も多数対応した事があります。
英語圏の方には片言ながらに英語を駆使して対応しましたし(大体TOEIC500点位でした)、事故の対応を行なっている最中、中国に帰省されて中国の病院へ行き、中国語の診断書を中国から取り付けたこともあります。
その場合は、翻訳サービスを行う会社にへ委託し、翻訳をしてもらうなどしていました。
その他の保険会社も表向きは英語対応を謳ってはいませんが、在籍している社員で英語を話せる人を窓口にし、なんとか対応するように努めます。
6.英語対応してくれる自動車保険会社を選ぶべき?

最後に、英語対応を行っている保険会社に加入すべきか否かについてですが、あなたが日本語を喋れず、英語圏の言語しか話せないのであれば英語対応を謳っている保険会社に加入すべきです。
逆にあなた自身が日本語を話せるのであれば、英語対応を謳っている自動車保険を必要条件として選ぶ必要性はありません。
理由は、先ほども書きましたように、表向き英語対応を行っている保険会社だけが英語対応するという訳でもなく、他の損保でもなんとか英語圏の相手方(被害者)と示談をしようと試みますし、実際に示談をしているからです。
但し、一点だけ注意点があります。
とはいうものの、英語対応を謳っている8社で契約をすれば、対英語圏の相手方(被害者) とはスムーズに事故解決に導いてくれる事は容易に想像できます。
ここは日本だから、日本の言葉でいいじゃん!と思う人はそれまでの話になってしまうのですが、今後は東京オリンピックや大阪万博を迎えるにあたり、多くの海外の方が日本に訪れる事が予想できます。
それに伴い、外国の方と接触事故に遭ってしまう可能性も増えてきますので、少しでもスムーズな示談を求める方や、海外の方の事を考える余裕がある方は、英語対応を謳っている保険会社に加入してみてはいかがでしょうか?