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自動車保険の「エコノミー」と「一般」の違いとは?徹底解説します!

1. 自動車保険の「エコノミー」と「一般」の違いとは?徹底解説します!

 
ロボ吉
出島Zさん、自動車保険の「エコノミー」って何バイ?
 
出島Z
自動車保険に車両保険ってあるんだけど、その契約の種類の一つね。
 
出島Z
車両保険には「エコノミー」と「一般」の2種類あるよ。
ロボ吉
エコノミーと一般って何が違うバイ?
 
出島Z
カバーする範囲が広いか狭いかの違いね。
 
出島Z
車両保険の種類は2種種類あって、①エコノミーと②一般があるんだ。
ロボ吉
どう違うバイ?
 
出島Z
エコノミーは車両保険で対応できる事故形態が少なくて、一般はすべての事故形態をカバーしているよ。
 
ロボ吉
具体的にはどのような事故形態をカバーしているっタイ?
 
出島Z
じゃあ、今日は自動車保険のエコノミーと一般の違いを解説していくよ。

1-1. この記事の目的

この記事では自動車保険の「エコノミー」と「一般」の違いを詳しく解説をします。

この記事の目的は2つあります。

  1. 自動車保険の「エコノミー」と「一般」の違いを理解できる。
  2. 自動車保険の「エコノミー」と「一般」でカバーされる範囲を理解できる。
  3. あなたが「エコノミー」と「一般」のどちらに加入すべきかわかる。

それでは早速みていきましょう。

この記事を書いた管理人について

出島Z

サイトの管理人は、長年に渡って損害保険会社に勤め、自動車保険の査定・示談交渉を行っておりました。何千件もの交通事故を事故解決へと導いてきました。その経験・実務に則して記事を記載しております。

2. 自動車保険の「エコノミー」と「一般」とは?

結論から言いますと、 自動車保険の「エコノミー」と「一般」とは、車両保険の契約種類のことを指しています。

そして、車両保険の「エコノミー」と「一般」の違いとは、補償の範囲の広さです。

自動車保険(任意保険)は、大きく4つの保険に分けることができ、

に区分できます。

この内、自分の車を補償する車両保険に2つの種類が存在します。

その2つとは、

  • エコノミー型
  • 一般型

です。

不等号で表すなら、エコノミー型<一般型となり、一般型はすべての事故形態をカバーできます。

3.  自動車保険の「エコノミー」と「一般」の具体的な違いとは? 

自動車保険の「エコノミー」と「一般」の具体的な違いを見ていきます。

下記に表で記載しましたので、みていきましょう。

補償事例一般型エコノミー型等級
他車との接触・衝突事故3等級ダウン
単独事故(車以外との接触、衝突事故)×3等級ダウン
当て逃げ×3等級ダウン
転覆・墜落×3等級ダウン
いたずら・落書き1等級ダウン
盗難1等級ダウン
洪水・水没1等級ダウン
台風・竜巻1等級ダウン
火災・爆発1等級ダウン
飛び石・飛来物1等級ダウン

一般型は、すべての事故リスクをカバーしているこのに対し、「エコノミー型」は単独事故、当て逃げ、転覆・墜落をカバーしていません。

また「エコノミー型」は車×車以外の事故をカバーしていませんので、車と自転車が衝突し車に傷がついても、車両保険を使用できない内容になっています。

4. 自動車保険の「エコノミー」と「一般」の保険料(掛け金)の違い

  一般型は、すべての事故リスクをカバーしているこのに対し、「エコノミー型」 は一部を免責事項(保険対応不可)としていますので、「一般型」の方が保険料(掛け金)が高く、「エコノミー型」の方は安く設定されています。

また「エコノミー型」と「一般型」保険料(掛け金)の差ですが、あなたの車種や年齢、性別、走行距離によっても大きく変わってきますので、個別に保険料(掛け金)の差をみてもらうしかないのですが、 あなたの条件によっては、年に数万円の違いも出ることがあります。

これには目安というものが無く、あなた自身の車で実際に見積を作ってみて比較してもらうしかないですね。

また他のサイトでは、参考例として一事例を挙げて保険料(掛け金)の比較をしているものがありますが、まったくアテにならないので注意した方が良いです。

理由は、以前僕が記載した記事に詳しく書いていますので、ご一読してもらいたいのですが、自動車保険は9つのリスクを個別に判断して保険料が決められています。

この9つのリスクが人によって一緒になることはまずあり得ないからですね。

一番安い保険会社はどこ?

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5. 自動車保険の「エコノミー」と「一般」 の等級

保険使用の際 、「エコノミー」と「一般」 では等級の加減に違いはありません。

「エコノミー」でも「一般」でも、同じように等級がダウンします。

 補足ですが、自動車保険を使用する際に等級というものがあります。

1~20等級まであり、自動車保険に初めて加入した方は6等級からのスタートになります。

自動車保険は、年に1度更新され、その際に無事故で保険の使用が無ければ、等級が1つ上がっていくシステムになっています。

加入時から無事故で5年を迎えることができた場合、

  • 加入時:6等級
  • 2年目:7等級
  • 3年目:8等級
  • 4年目:9等級
  • 5年目:10等級

のようになります。

また等級が上がるにつれ、基本的には保険料(掛け金)は安くなっていきます。

ですので、順調に無事故で保険の使用が無ければ、毎年保険料(掛け金)が安くなっていきます。

そして、車両保険を使用した際に、表に記載したように、1等級ダウンの事故と3等級ダウンの事故があります。

  • いたずら・落書き 
  • 盗難
  • 洪水・水没
  • 台風・竜巻
  • 火災・爆発
  • 飛び石・飛来物 
  • 他車との接触・衝突事故
  • 単独事故(車以外との接触、衝突事故)
  • 当て逃げ
  • 転覆・墜落 

1等級ダウンの事故の場合、あなたの力ではどうにもならないような事故を貰ってしまった際に車両保険を使用することを想定しています。

3等級ダウンの事故の場合、あなたの運転により起こってしまった事故を想定しています。

ただし、当て逃げや他車と事故でも不可抗力のものもありますので、一概には言えませんが。

6. 自動車保険で「エコノミー」と「一般」ではどちらを選ぶべき?

もちろん「一般型」に加入すべきです。

「一般型」ですと、すべての交通事故を補償してくれますので、「エコノミー型」に比べると、断然リスクをカバーできるからです。

更に全国の自動車事故統計からも「一般型」に加入したほうが良いことが読み取れます。

表の右側の構成率を見ていただきたいのですが、事故類型毎の発生率が記載されています。

全体を100と捉えた際に、車両同士の事故は86.1%も発生していることがわかります。

逆に、車両単独事故は2.6%しか発生していないことがわかりますね。

○ 事故類型別・道路形状別交通事故件数(平成30年中)
事故類型別事故様態全道路形状
人数 構成率
人対車両対面通行中 3,0470.7
背面通行中 4,5391.1
横断中横断歩道 15,5443.6
横断歩道付近1,3910.3
横断歩道橋付近900.0
その他 10,3842.4
 小計 27,4096.4
路上遊戯中 2470.1
路上作業中  6470.2
路上停止中  1,0230.2
路上横臥  3150.1
その他 11,3912.6
 小計  48,61811.3
車両相互正面衝突 9,2412.1
追突進行中 13,6303.2
その他 135,93131.6
 小計 149,56134.7
出会い頭 106,63124.8
追越追抜時  7,3991.7
すれ違い時  4,4731.0
左折時  19,1494.4
右折時  35,0378.1
その他 39,1239.1
 小計  370,61486.1
車両単独工作物衝突電柱 7570.2
標識 1650.0
分離帯安全島4460.1
防護柵等1,4320.3
家屋・塀6460.2
橋脚・橋梁1000.0
その他 1,4170.3
 小計 4,9631.2
駐車車両  8110.2
路外転落 4940.1
逸脱その他 2140.0
 小計 7080.2
転倒  3,0380.7
その他 1,7660.4
 小計  11,2862.6
列車  830.0
全事故類型 430,601100.0
   構成率100.0

ということは、どういう事かと言いますと、ほとんどの自動車事故は車同士で起こっているので、「一般型」を選ばないとリスクをカバーされませんし、裏を返せば「エコノミー」を選んだとしても、請求するタイミングが無いので、ムダ金を保険会社に支払っていることになりますね。

警察庁のホームページ上にも記載されているデータになるのですが、かなりの信ぴょう性が高いデータです。

引用先:
警察庁 
https://www.npa.go.jp/news/release/2019/20190226001.html
政府統計ポータルサイト
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00130002&tstat=000001027457&cycle=7&year=20180&month=0

7. 結論、自動車保険で「エコノミー」を選ぶべきではない

ですので、車両保険に加入する際は「一般型」を選び、「エコノミー」を選ぶのであれば、そもそも車両保険を加入しない!

これが正解になります。

こちらでも車両保険について詳しく記載している記事がありますので、是非ご一読いただけたらと思います。

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