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自動車保険のクレームはどこに申し立てすれば良い?徹底解説します。

1. 自動車保険のクレームはどこに申し立てすれば良い?徹底解説します。

 
ロボ吉
出島Zさん、自動車保険会社へのクレームはどこに言ったらよいト?
 
出島Z
なんで、何かあったの?
 
ロボ吉
オイ(ボク)の友達で自動車保険会社とのやり取りでトラブルがあって、それでクレームを申し立てしたいらしいバイ。
 
出島Z
なるほどね。
 
出島Z
クレームを申し立てる機関は、内容に応じて異なってくるかな。
 
出島Z
例えば、保険会社の不手際や担当者の力量に関するのクレームなら、その保険会社専用の相談窓口に申し立てすれば良いし、賠償の金額に折り合いがつかないといった内容であれば、保険会社専用の相談窓口ではなくて、紛争処理センターに相談かな。
 
ロボ吉
クレームの内容によって、窓口が違うバイね。
 
出島Z
そう。
 
出島Z
むやみやたらに、いろんなところにクレームを言えばいいって訳ではなんだよ。
 
出島Z
事故を解決することを目的に考えた場合に、どのようなクレームをどのような機関に申し立てしたら良いか、説明していくよ。

1-1. この記事の目的

この記事では自動車保険で「クレームをどこに申し立てるか」について詳しく解説をします。

この記事の目的は3つあります。

  1. 自動車保険のクレームの性質を理解できる。
  2. 自動車保険のクレームを申し立てる機関を理解できる。
  3. クレームを申し立てる機関を把握し、適切なクレーム機関を使うことができる。

それでは早速見ていきましょう。

この記事を書いた管理人について
出島Z

損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。

2. 自動車保険のクレームの内容を整理しよう

まずはクレームを申し立てる機関を説明する前に、クレームの内容を分けて考えていきましょう。

自動車保険の場合、クレームを申し立てる機関がいくつかあり、クレームの内容に応じてクレームを申し立てる機関を替えた方がより有効に事が進むケースがあります。

実際に僕も損保社員として現場に立ち、僕の対応に至らない点がありクレームを申し立てられたこともありましたし、被害者と賠償金額に折り合いがつかずに、金融庁や保険オンブズマンからクレームの申し立てが入り対応したこともあります。

またそれらの経験を基に、どのクレームがどの機関へ申し立てした方が良いかを含め、解説していきたいと思います。

3. 自動車保険のクレームの種類

自動車保険のクレームの種類は大きく分けて4つあります。

その4つとは、

  1. 保険会社の不手際
  2. 保険会社担当者の対応に関するもの
  3. 損害額に関するもの
  4. 保険の制度に対するもの

です。

①の保険会社の不手際に関するもので言いますと、

  • 約束したことが履行されない
  • 保険会社の担当者からの連絡がない
  • 送られてきた手紙に不備がある


などの内容です。
本来だったら遂行されるべきサービスから逸脱した質の低いサービスを受けた場合の対応です。

また②の保険会社担当者の質に関するもので言いますと、

  • 保険会社の担当者のしゃべり方が失礼な物言いである
  • 保険会社の担当者の進め方が不愉快である
  • 過失割合が明らかに判例とは逸脱して自身に不利になるような交渉をしている


などの内容です。
そもそも担当者に問題があると思われる対応です。

③の金額に関するもので言いますと、

  • 車を全損と判断され、保険会社の主張する金額が少なくて納得がいかない
  • 怪我の慰謝料が少なくて納得がいかない
  • 休業損害の認定額に納得がいかない


などの内容です。
金額に関する内容のものです。

④の制度に関するもので言いますと、

  • 後遺障害の等級認定に納得がいかない
  • 2事故を起こしてしまい、はじめの保険会社から賠償を受けれなくなった


などの内容です。
自動車保険という制度に異議がある場合です。

大きく4つの種類に分けました。

では次にそれらのクレームをどこの期間に申し立てすれば良いかを説明していきます。

4. 自動車保険のクレームを申し立てできる機関は4つ

自動車保険では、クレームを申し立てることができるいくつかの機関があります。

大きく分けて、4つあります。

  • 各自動保険会社の相談窓口
  • ADR (そんぽADRセンター、 保険オンブズマン )
  • 紛争処理センター
  • 金融庁

その他相談窓口としては、

  • 弁護士

があります。

では、先ほど見ていったクレームの種類に応じた、適切な申し立て機関を紹介していきます。

5. 自動車保険のクレームを申し立てできる機関、その①(各保険会社の相談窓口)

各保険会社の相談窓口

これは、各保険会社が必ず事故の窓口として抱えている相談窓口です。

ここに相談する際に有効的なクレームは、

  • ①保険会社の不手際
  • ②保険会社担当者の対応に関するもの

です。

保険会社側に明らかに不手際があった際に、そこの保険会社の窓口にまずはクレームを申し立てるようにしましょう。

まずは保険会社からそのクレームに対して、担当者を替えるなり、謝罪があったりの対応があると思いますので、まずはここに連絡をするのが第一です。

6. 自動車保険のクレームを申し立てできる機関、その②(そんぽADRセンターor保険オンブズマン)

ADR(そんぽADRセンター、保険オンブズマン)

ADRとは、 保険の事業者に関する苦情や保険の事業者と顧客との間のトラブル等を、公正・中立、簡易・迅速に解決することを目的に設立された裁判外紛争解決手続 (ADR – Alternative Dispute Resolution) の専門機関のことです。

そんぽADRセンター」は国内損保、「保険オンブズマン」は外資系損保を対応しています。

ここに相談する際に有効的なクレームは、

  • ①保険会社の不手際
  • ②保険会社担当者の対応に関するもの
  • ④保険の制度に対するもの

です。

まずは各保険会社での相談窓口に連絡をし、それでも保険会社が対応を行わなかった場合にこのADRを使用しましょう。

また保険の制度自体に納得がいかない場合のクレームは、 公正・中立、簡易・迅速に説明をしてもらえますので、一番有効です。

一応、下記に連絡先とアクセス先を記載しておきます。

そんぽADRセンター
0570-022808

全国共通・通話料有料。受付は月から金曜日(祝日・休日および12/30〜1/4を除く。)午前9時15分〜午後5時まで。
IP電話等からお掛けの方、また、詳細はこちら

引用先:日本損害保険協会
https://www.sonpo.or.jp/soudan/index.html

名称: 一般社団法人 保険オンブズマン
住所: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門三丁目20番4号 虎ノ門鈴木ビル7階
電話番号: 03-5425-7963
業務時間: 午前9時 ~12時、午後1時 ~ 5時 (土・日・祝日・年末年始を除きます)

Webフォーム からも受付致します。

引用先:一般社団法人 保険オンブズマン
https://www.hoken-ombs.or.jp/procedura/

7. 自動車保険のクレームを申し立てできる機関、その③(紛争処理センター)

紛争処理センター

交通事故被害者の中立・公正かつ迅速な救済を図るため、自動車事故による損害賠償に関する法律相談、和解あっ旋及び審査業務を無償で行う機関です。

ここに相談する際に有効的なクレームは、

  • ③損害額に関するもの

です。

紛争処理センターでは、選任の弁護士をつけてもらい、無償で賠償金額の交渉を保険会社に行ってもらえたりします。

ですので、金額に折り合いがつかない場合は一番おすすめの機関です。

7. 自動車保険のクレームを申し立てできる機関、その④(金融庁)

金融庁

自動車保険は金融庁が管轄し、金融サービス利用者相談室を設けおり、損害保険に関する質問・相談に応じています。

ここに相談する際に有効的なクレームは、

  • 保険会社の不手際
  • 保険会社担当者の対応に関するもの

です。

但し、ここに相談する際は最後の砦と思って対応してください。

金融庁は損保会社を管轄していますが、実際の実務上の運営は保険会社に任せており、金融庁自体も自動車保険の個別の事案をすべて把握できる訳ではありません。

あなた自身の対応に間違いがなく、完全に保険会社の対応に不備がある(例えば、必ず払われるべき保険金が未払いになっている、何度も個人情報が流失した)等のみ対応すべき機関になります。

8. 自動車保険のクレームは、弁護士を窓口にすると言う手段もあります

もう一つの解決方法として、弁護士を窓口にするという方法もあります。

自動車保険で弁護士を窓口にするということは、今のところご時世では一般的なものになってきました。

弁護士を窓口にする理由は、

  • あなたの主張を代弁してくれる
  • めんどくさい保険会社とのやりとりをあなたがしなくて済む
  • 裁判を起こし、民事上で損害賠償金額を争うことができる

このようなことが実現できるのですね。

もしあなたが被害者の立場で「弁護士費用特約」に加入しているのであれば、これらの機関を利用せずに、弁護士から相手方保険会社へ交渉してもらうことも可能です。

もちろん、加入していなくても、ご自身で費用を負担する方法もあります。

弁護士を窓口にすれば、煩わしい手続きや保険会社との交渉もすべて弁護士を通して対応することもできますので、そもそもクレームの発生を防止することもできます。

弁護士に関しては、最近活躍しています下記のALG&Associatesさんがおすすめですので、是非一度弁護士に相談してもるのもありかと思いますよ。

地域によっては、対応不可のところもありますので、相談時に確認ください。

交通事故のことなら
弁護士法人ALG&Associates 

交通事故のことなら 弁護士法人ALG&Associatesまで

9. 自動車保険のクレームはどこに申し立てすれば良い?(総括)

いかがでしたか?

自動車保険のクレームは4つあり、

  1. 保険会社の不手際
  2. 保険会社担当者の対応に関するもの
  3. 損害額に関するもの
  4. 保険の制度に対するもの
  • 各保険会社の相談窓口
  • ADR(そんぽADRセンター、保険オンブズマン)
  • 金融庁
  • 各保険会社の相談窓口
  • ADR(そんぽADRセンター、保険オンブズマン)
  • 金融庁
  • 紛争処理センター
  • ADR(そんぽADRセンター、保険オンブズマン)

このような機関に相談すれば良いのでしたね。

また、その他の方法としては、弁護士を窓口にする方法もありましたね。

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