1.自動車保険を1日だけ加入できる?おすすめの1日保険を解説します!
2.自動車保険の1日保険とは?
自動車保険の1日保険とは、「他人の車」を借りて運転する際に加入する任意保険になります。
3つのプランを選べるのが特徴です。
- 車両保険なし
- 車両保険あり(車両保険免責15万円)
- 車両保険あり(車両保険免責10万円)
また 1日保険は「自身の車」で加入できないことになっています。
何故このような1日保険なるものが存在するかと言いますと、理由は2つあります。
- 自動車保険は契約上、保険を適用できる人(被保険者)を限定している場合があり、他人が運転すると保険適用外のケースがあるため
- 他車の等級が下がることを防ぐため
①についてですが、例えば契約者とその配偶者だけに限定している契約の場合であれば、契約者とその配偶者以外が契約車両で事故を起こした場合(許諾被保険者を除く)は、保険金が支払われません。
そのような車を他人が乗る際は、免責事項と言って保険金が支払われない為、運転者が1日保険を加入します。
②についてですが、自動車保険には等級というものが存在します。
1~20等級まであり、 等級に応じて保険料(掛け金)が変わり、保険金を使用した場合、1~3等級下がってしまいますので、それに伴い 保険料(掛け金) が高くなってしまいます。
このような等級ダウンを防ぐために、車を借りる運転者が自身で1日保険に加入します。
3.どのような場面で1日自動車保険に加入するの?
大きくは2つの場面があります。
先ほども紹介したように「家族の車」を運転する場合と「友人の車」を運転する場合です。
- 家族の車を使用する
- 友人、知人の車を使用する
「家族の車」を運転する場合、「限定特約」に加入し、限定されている被保険者以外が事故を起こしても保険金が支払われません。
「限定特約」とは、「本人限定特約」「配偶者限定特約」「家族限定特約(2018年12月31日以降廃止)」「年齢限定特約」などです。
例えば配偶者限定特約に加入している車を、その子供(同居の子供)が借りて運転し事故を起こしても保険金は支払われません(免責と言います)。
理由は配偶者限定特約ですので、父親と母親が運転し事故を起こした場合のみに保険金が支払われる契約になっているからです。
このように家族間でも限定されている人以外が車を運転する場合に、1日保険に加入し、万が一の事故に備えます。
「友人の車」を運転する場合、友人が車の所有者から承諾を得て車を使用している際は、限定特約に加入していない限り保険金は支払われます。
しかし、友人が事故を起こしてしまい保険金を使ってしまえば、保険等級下がり、保険料(掛け金)が上がってしまい、車の所有者に迷惑をかけてしまいます。
そのように、車の所有者の保険料の増額を負担させない為に1日保険に加入します。
4.おすすめの1日自動車保険4選
それでは、具体的なおすすめの1日自動車保険を4つ紹介します。
ちょいのり保険(東京海上日動)
スマートフォン等(ドコモ、au、ソフトバンク以外も対応)でいつでも簡単に申込みできることが売りの「ちょいのり保険」です。
ローソン・ミニストップでも加入できます。
保障の内容は、3つのプランで成り立っており、最安値が500円から加入できます。
補償種目:対物保険、対人保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
借りた車を運転中の対人・対物事故に対して保険金を支払います。
また、借りた車に乗車している方が死亡やケガをした場合に保険金を支払います。
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
また借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責15万円=借りた車の修理費用の15万円は実費)
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険自損事故保険、弁護士費用特約
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車や、もらい事故にあったときの弁護士費用を補償します。
借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責10万円=借りた車の修理費用の10万円は実費)
さらに運転者本人(記名被保険者)に責任がなく保険会社が示談交渉できない「もらい事故」の際に、加害者に対して法律上の損害賠償請求をするために負担した弁護士費用または法律相談費用等が補償されます。
表にすると下記の通りです。
<3つのプラン比較>
プラン | 車両補償なしプラン | 車両補償ありプラン | 車両補償ありプラン |
スタンダード | プレミアム | ||
24時間あたりの保険料 | 500円 | 1,500円 | 1,800円 |
賠償に関する補償 | 対人賠償責任保険・対物賠償責任保険・対物超過修理費特約 | ||
有り | 有り | 有り | |
ご自身・同乗者の補償 | 人身傷害補償、後遺障害定額給付金特約 | ||
– | – | – | |
各種アシスト | 搭乗者傷害特約(一時金払)・自損事故傷害特約 | ||
有り | 有り | 有り | |
ロードアシスト・事故現場アシスト | |||
有り | 有り | 有り | |
車両補償 | 借用自動車の復旧費用補償特約 | ||
– | 有り | 有り | |
免責金額 | 免責金額 | ||
(自己負担額) | (自己負担額) | ||
15万円 | 10万円 | ||
その他の補償 | 弁護士費用特約 | ||
– | – | 有り | |
臨時被保険者に関する特約 | |||
オプション | オプション | オプション | |
(追加保険料+250円) | (追加保険料+750円) | (追加保険料+900円) |
- ※一時金10万円は、入院・通院日数が通算して5日以上となった場合に支払いする入通院給付金の基準額です。実際には、ケガの程度に応じた金額を支払います。なお、入院・通院日数が通算して4日以内の場合は、入通院給付金ではなく治療給付金を1万円支払います。
- ※ご利用開始日が事前登録した日から7日以内の場合等は「車両補償ありプラン(プレミアム)」および「車両補償ありプラン(スタンダード)」は利用できません。
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/auto/ichinichi/
東京海上日動火災 ホームページを引用
1DAY保険(三井住友海上)
スマートフォン等(ドコモ、au、ソフトバンク、 UQmobile )でいつでも簡単に申込みできることが売りの「1DAY保険」です。
セブンイレブンで加入できます。
保障の内容は、3つのプランで成り立っており、最安値が500円から加入できます。
補償種目:対物保険、対人保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
借りた車を運転中の対人・対物事故に対して保険金を支払います。
また、借りた車に乗車している方が死亡やケガをした場合に保険金を支払います。
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
また借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責15万円=借りた車の修理費用の15万円は実費)
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険
自損事故保険、車内手荷物等特約
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責10万円=借りた車の修理費用の10万円は実費)
また借用自動車(借りた車)の車室内やトランク内に収容等された個人所有の動産(注1)に損害が生じた場合に、損害の額(修理費等)について、10万円を限度に車内手荷物等保険金を支払います。
(注1)カメラ、ゴルフバッグ等、日常生活の用に供する動産に限ります。また、現金、眼鏡、携帯電話等は個人所有の動産に含みません。
<3つのプラン比較>
プラン | 車両補償なしプラン | 車両補償ありプラン(注1) | 車両補償ありプラン(注1) |
Aプラン | Bプラン | Cプラン | |
24時間あたりの保険料 | 500円 | 1,500円 | 1,800円 |
賠償に関する補償 | 対人賠償責任保険・対物賠償責任保険・対物超過修理費特約 | ||
有り | 有り | 有り | |
ご自身・同乗者の補償 | 人身傷害補償、後遺障害定額給付金特約 | ||
– | – | – | |
搭乗者傷害特約(入通院/2区分、死亡・後遺障害)・自損事故傷害特約 | |||
有り | 有り | 有り | |
各種アシスト | ロードサービス(緊急時サービス費用保険)(注2) | ||
有り | 有り | 有り | |
車両補償 | 車両復旧費用保険 | ||
– | 有り | 有り | |
免責金額 | 免責金額 | ||
(自己負担額) | (自己負担額) | ||
15万円 | 10万円 | ||
その他の補償 | 弁護士費用特約 | ||
– | – | – | |
車内手荷物等特約 | |||
– | – | 有り | |
2人目から割引 | |||
オプション | オプション | オプション | |
980円(+1人) | 2,940円(+1人) | 3,530円(+1人) | |
1,460円(+2人) | 4,380円(+2人) | 5,260円(+2人) | |
1,940円(+3人) | 5,820円(+3人) | 6,990円(+3人) |
(注2)臨時帰宅・移動費用保険金については、免責金額1,000円を差し引いてお支払います。
(注1)免責金額とは支払保険金の計算にあたって損害の額から差し引く金額で、自己負担となる金額をいいます。
https://www.ms-ins.com/personal/car/oneday/
三井住友海上火災 ホームページより引用
乗るピタ!(損保ジャパン日本興亜)
スマートフォン等(ドコモ、au、ソフトバンク、 UQmobile )でいつでも簡単に申込みできることが売りの「乗るピタ!」です。
残念ながら、コンビニでは加入できません。
保障の内容は、3つのプランで成り立っており、最安値が400円から加入できます。
補償種目:対物保険、対人保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
借りた車を運転中の対人・対物事故に対して保険金を支払います。
また、借りた車に乗車している方が死亡やケガをした場合に保険金を支払いします。
500円(24時間あたり)
補償種目:対物保険、対人保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
借りた車を運転中の対人・対物事故に対して保険金を支払います。
また、借りた車に乗車している方が死亡やケガをした場合に保険金を支払いします。
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
また借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責15万円=借りた車の修理費用の15万円は実費)
1,500円(24時間あたり)
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
また借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責15万円=借りた車の修理費用の15万円は実費)
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険、人身事故保険
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責10万円=借りた車の修理費用の10万円は実費)
2,000円(24時間あたり)
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険、人身事故保険
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責10万円=借りた車の修理費用の10万円は実費)
<3つのプラン比較>
プラン | 車両補償なしプラン | 車両補償ありプラン | 車両補償ありプラン |
ライトプラン | 基本プラン | 安心プラン | |
12時間あたりの保険料 | 400円 | 1,200円 | 1,600円 |
24時間あたりの保険料 | 500円 | 1,500円 | 2,000円 |
賠償に関する補償 | 対人賠償責任保険・対物賠償責任保険・対物超過修理費特約 | ||
有り | 有り | 有り | |
ご自身・同乗者の補償 | 人身傷害補償、後遺障害定額給付金特約 | ||
– | – | 有り | |
搭乗者傷害特約(一時金払)・自損事故傷害特約 | |||
有り | 有り | – | |
各種アシスト | ロードアシスト・事故現場アシスト | ||
有り | 有り | 有り | |
車両補償 | 借用自動車の復旧費用補償特約 | ||
– | 有り | 有り | |
免責金額(自己負担額) | 免責金額(自己負担額) | ||
15万円 | 10万円 | ||
借用自動車の事故時代車費用特約 | |||
– | – | 有り | |
その他の補償 | 弁護士費用特約 | ||
– | – | – |
https://www.sjnk.co.jp/kinsurance/automobile/norupita/
損保ジャパン日本興亜 ホームページを引用
ワンデーサポーター(あいおいニッセイ同和損保)
スマートフォン等(ドコモ、au、ソフトバンク、 UQmobile )でいつでも簡単に申込みできることが売りの「ワンデーサポーター」です。
残念ながら、コンビニでは加入できません。
保障の内容は、2つのプランで成り立っており、最安値が500円から加入できます。
補償種目:対物保険、対人保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
借りた車を運転中の対人・対物事故に対して保険金を支払います。
また、借りた車に乗車している方が死亡やケガをした場合に保険金を支払います。
補償種目:対物保険、対人保険、車両保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険
相手方への賠償および車搭乗中のケガ等に加え、借りた車を補償します。
また借りた車を運転中の事故により借りた車に損害が生じた場合に、その修理費用等を支払います。(免責15万円=借りた車の修理費用の15万円は実費)
<2つのプラン比較>
プラン | 車両補償なしプラン | 車両補償ありプラン |
ライトプラン | 基本プラン | |
24時間あたりの保険料 | 500円 | 1,500円 |
賠償に関する補償 | 対人賠償責任保険・対物賠償責任保険・対物超過修理費特約 | |
有り | 有り | |
ご自身・同乗者の補償 | 人身傷害補償、後遺障害定額給付金特約 | |
– | – | |
搭乗者傷害特約(一時金払)・自損事故傷害特約 | ||
有り | 有り | |
各種アシスト | ロードアシスト・事故現場アシスト | |
有り | 有り | |
車両補償 | 借用自動車の復旧費用補償特約 | |
– | 有り | |
免責金額(自己負担額) | ||
15万円 | ||
借用自動車の事故時代車費用特約 | ||
– | – | |
その他の補償 | 弁護士費用特約 | |
– | – |
https://www.eposcard.co.jp/insurance/one-day/onesupo.html
あいおいニッセイ同和損保 ホームページから引用
5. 1日自動車保険を検討してみよう!
いかがでしたでしょうか。 各社が提供する1日保険ですが、あなたが「家族の車」や「友人の車」を使用する際に、是非一度加入されることを検討してみてはいかがでしょうか。
5-1. ちょっとした裏技
「家族の車」を借りる際に限り、ちょっとした裏技があります。
事前に「家族の車」を借りる日程を知っていれば、車所有者は契約の部署へ連絡し、車を貸す期間だけ「限定特約」の解除申請が行えます。
貸す期間だけを日割りで保険料(掛け金)を追徴したら、「限定特約」を外すことができます。
この方法を知ったうえで、1日保険の保険料(掛け金)と解除申請の追徴分を見比べてから、1日保険加入を検討しましょうね。
こちらの記事にも、1日保険以外に「他人の車」を運転できるようになる方法を記載していますので、是非参照してみてください。
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