1. 18歳~20歳代が自動車保険の見積もり取る際に知っておきたい事を解説します!
1-1. この記事の目的
この記事では、長年自動車保険会社で査定業務を行ってきた僕が、18歳〜20歳代が自動車保険の見積もりを取る際に知っておきたい事を解説していきます。
ちなみに、ここでいう自動車保険は任意保険であることを前提に話を進めていきます。
この記事の目的は3つあります。
- 18歳〜20歳代が自動車保険の見積もりを取れば保険料(掛け金)が高くなることがわかる。
- 18歳〜20歳代が自動車保険の見積もりを取る際に、保険料(掛け金)が安くなる方法がわかる。
- 管理人がおすすめする自動車保険の見積もり方法で見積もりを取ることができる。
それでは早速みていきましょう。
出島Z
損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。
2. 18歳~20歳代が自動車保険の見積もり取る際に知っておきたい事
この記事では、18歳〜20歳代が自動車保険の見積もりを取る際に知っておきたい事を解説していきます。
まず結論から言いますと、自動車保険が18歳〜20歳代は1番保険料(掛け金)が高い年代ですので、普通の自動車保険の加入方法ではかなり保険料(掛け金)がかかってしまいますので、ちょっとしたテクニックを使って自動車保険に加入するようにしましょう。
ちょっとしたテクニックとは「記名被保険者」を誰にするかです。
その前になぜ18歳〜20歳の自動車保険の保険料(掛け金)が高いかと言いますと、
- 10代の事故率が一番高い
- 自動車保険の等級がスタートしたばかりで割引率が悪い
という理由が挙げられます。
①に関しては、自動車保険は事故リスクが高い人には多くの保険料(掛け金)を払ってもらい、事故リスクの低い人には少ない保険料(掛け金)を払ってもらう性質があるからです。
「リスク細分化」とも言います。
次の表を見てもらいたいのですが、
引用元:e-STAT
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00130002&tstat=000001027458&cycle=7&year=20180&month=0
これは年齢別の平成30年の年代別の事故率を表しており、10代が飛びぬけて事故の割合が高いことがわかりますよね?(高齢者が事故が多いのは、マスコミの誤った情報伝達のせいで、世間は誤った認識をしていますが実は10代一番が多いですからね。ちなみに死亡事故の割合は高齢者が多いですが・・・)
自動車保険はリスクに応じて保険料(掛け金)を支払うシステムになっています。
生命保険のように、均一でどの世代も同じ総保険料(掛け金)を支払うシステムにはなっていません。
事故率の多い人に保険料(掛け金)を払ってもらい、事故率の少ない人には少ない保険料(掛け金)を払ってもらい、保険金を支払う仕組みが自動車保険なんです。
なので、10代は他の年代に比べたらかなり保険料(掛け金)が高めに設定されているんです。
②に関してですが、自動車保険は「等級」と言うものが一人一人に付与されます。
1~20等級まであり、保険金を使用しなければ年間で1等級ずつ繰り上がり、20等級に近づけば近づくほど割引率が高くなり、結果的に保険料(掛け金)が安くなる仕組みになっています。
スタートは6等級からですので、10代はどうあがいても8等級までしかたどり着けない(18歳の人が加入時に6等級だとしたら、20歳時には無事故であれば+2年を足して8等級)設定になっており、保険料(掛け金)の割引率が悪く保険料(掛け金)が高くなってしまう傾向にあります。
ですので、18歳〜20歳代の年代は他の年代に比べて、保険料(掛け金)が絶対的に高くなってしまう訳です。
3. 18歳~20歳代が自動車保険の見積もりを取る際のテクニック
では18歳~20歳代の人が自動車保険に加入する際、どのようなテクニックを使用していけば良いか説明します。
先ほど冒頭にちょっと話をしましたように「記名被保険者」を「18歳~20歳代でない人」にすることがコツです。
記名被保険者とは何かがわからない場合は、下記の記事をご確認ください。
1. 自動車保険の「記名被保険者」とは?徹底解説します。 ロボ吉 出島Zさん、自動車保険の「記名被保険者」って何バイ? 出島Z 自動車保険の「記名被保険者」というのは、「主に車を運転する人」のことを指すよ。 […]
自動車保険に加入する際、「記名被保険者」と言って、契約の車を主に運転する人を設定します。
自動車保険ではこの「記名被保険者」が主体となり、1台の車を 「記名被保険者」 を起点に下記の5組が運転した場合に限り、自動車保険を使用することができます。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
- 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子
- 記名被保険者の承諾を得て契約の自動車を使用または管理中の人
「記名被保険者」を仮にあなたとした場合に、もっとわかりやすい言葉で言い換えますと、
- あなた
- あなたの奥さんor旦那
- あなたか奥さんor旦那と一緒に住んでいる親族
- あなたか奥さんor旦那の、まだ結婚してない子供
- あなたが運転する事を許した知人
が運転していた場合に自動車保険を適用できます。
さらに「記名被保険者」に応じて保険料(掛け金)が変わる仕組みになっていますので、「記名被保険者」が10代や20代であれば保険料(掛け金)が高くなり、40代や50代の人を「記名被保険者」にすれば安くなります。
4. 18歳~20歳代が自動車保険の見積もりを取る際は親権者を記名被保険者に設定しましょう
ということはどういうことかと言いますと、親権者がいる場合、自動車保険の見積もりを取る際は(加入する場合も)記名被保険者を親権者に設定すれば保険料(掛け金)が安くなるということです。
「え、18歳~20歳の人を記名被保険者に設定しないと自動車保険って適用されないんじゃないの?」という声が聞こえそうなのですが、そうではありません。
先ほど説明したように、親を記名被保険者に設定する事で、
- 記名被保険者(→親権者)
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
- 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子
- 記名被保険者の承諾を得て契約の自動車を使用または管理中の人
18歳〜20代の人も黄色のマーカーで書いた部分に含まれますので、保険適用になります。
よく、この法則を知らず正直に記名被保険者を所有者の18歳〜20代の人で設定する人を見かけますが、すごく損をしているのになーと思ってしまいます。
5. 18歳~20歳代が自動車保険の見積もり取る際に知っておきたい事(まとめ)
いかがでしたか?
18歳〜20代の人が自動車保険に加入する際は、記名被保険者を自身に設定するのではなく親権者に設定することが良いのでしたね。
理由は、
- 10代や20代の事故リスクが高いから保険料(掛け金)も高い
- 自動車保険の等級がスタートしたばかりで割引率が悪い
でしたね。
まずは自動車保険の見積もりを取る際は、記名被保険者をあなたの親権者に設定してみてください。
さらに、自動車保険の見積もりサイトでおすすめのサイトを下記のサイトで紹介していますので、是非こちらもご確認ください。
6. <まとめ>自動車保険の見積もり
また僕の記事で、「自動車保険の見積もり」についてまとめた記事がありますので、「自動車保険の見積もり」について詳しく知りたい方は、是非こちらも参照してみてください。
1. 自動車保険の見積もり ロボ吉 出島Zさん、自動車保険の見積もりについて是非教えてもらいたいバイ! 出島Z 自動車保険の見積もりかー、結構ざっくりとした質問だな。 出島Z 自動車保険の見積[…]