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自動車保険は最短でいつから補償が開始され、いつ支払われる?解説します!

1.自動車保険は最短でいつから補償が開始され、いつ支払われる?解説します!

ロボ吉
出島Zさん、自動車保険は最短でいつから補償が開始されるバイ?
 
出島Z
最短と言えば、「当日」だよ。
ロボ吉
え、申し込んだ「当日」から補償が開始されるバイ?
 
出島Z
うん、早いところだと申込日から補償が開始されるよ。
出島Z
どこの保険会社がそんな対応ができるバイ?
 
出島Z
一部の「代理店を抱える保険会社」だね。
 
出島Z
「代理店を抱える保険会社」の場合、店舗に足を運んで申し込みをすれば、うまくいけば「当日」に補償は開始されるよ。
ロボ吉
知らんかったバイよ!
ロボ吉
ちなみに、保険金は最短でいつ振り込まれるバイ?
 
出島Z
んー、これは保険会社によって異なるんだけど、早いところだと「当日」に振り込まれるところもあるよ。
 
出島Z
現に僕が働いていた保険会社は、当日の午前中に支払い処理をしたら、当日の午後15時くらい以降に保険金が反映されていたからね。
ロボ吉
凄いバイね。もっと保険金の支払いは時間がかかるると思っていたバイ!
 
出島Z
支払いが早い保険会社は早いよ。
 
出島Z
じゃあ、今日は「自動車保険は最短でいつから補償が開始される?また最短でいつ支払われる?」かについて解説していくよ。

1-1. この記事の目的

この記事では「 自動車保険は最短でいつから補償が開始される?最短でいつ支払われる?」について、詳しく考察をしていきます。

ちなみに、ここでいう自動車保険は任意保険であることを前提に話を進めていきます。

この記事の目的は2つあります。

  1. 自動車保険は最短でいつ補償が開始されるかわかる。 
  2. 自動車保険が最短でいつ支払われるかわかる。

それでは早速みていきましょう。

この記事を書いた管理人について
出島Z

損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。

2. 自動車保険は最短で当日から補償される

自動車保険の補償は最短でいつから開始されるかを解説していきます。

結論から言いますと、自動車保険の補償は最短で「当日」から補償されます。

補足ですが、「当日」から補償が開始される保険会社は限られており、一部の「代理店を抱える保険会社」のみが対応できます。

その他の保険会社であれば、最短でも「翌日」となっています。

なぜ一部の「代理店を抱えている保険会社」は「当日」から補償が開始されるかと言いますと「契約申込の一連の流れを当日で完了できる」からです。

では、「契約申し込みの一連の流れ」とは何かをみていきましょう。

一部の「代理店を抱える保険会社」では最短で当日に自動車保険に加入できる

2. 一部の「代理店を抱える自動車保険会社」は最短で当日から補償が開始される理由と契約の流れ

なぜ 一部の「代理店を抱えている保険会社」は「当日」から補償が開始されるかと言いますと、「契約申込の一連の流れを当日で完了できる」からと書きましたが、そもそも 「契約申込の一連の流れ」とは何かを説明します。

自動車保険の契約には下記のような流れで行われます。

日本損害保険協会の提示する「保険会社または代理店が、自動車保険の契約を成立させるまでの流れ」をわかりやすく説明していますので、引用します。

(1)顧客の意向把握
代理店から、所属保険会社名や募集人の氏名、告知受領権の有無などについて説明を受けます。
代理店は、保険加入の意向(ニーズ)について、例えばアンケート等により、情報を求めます。
(2)意向に合致した商品説明
代理店から提案のあった保険に関して、重要事項説明書などをもとに説明を受け、確認します。
(3)意向確認
契約しようとする保険商品が自分のニーズに合致した補償内容であることを確認するための書面などに記入します。
(4)申込書などへの署名または記名押印
所定の申込書に必要事項を記入し、署名または記名押印のうえ、保険会社または代理店に提出します。保険会社または代理店が、申込書が適正であることを確認し、受理した時点で契約が成立します。
(5)申込書写の受領
申込書の写を受領します。
(6)保険料の払込み
約款上、契約が成立しても、保険料が払い込まれていない場合、損害が生じても保険金が支払われません。
(7)保険証券の受領
保険会社から契約をした保険の保険証券を受領します。

なお、自動的に契約を更新するように設定した場合には、契約者が継続を承諾した時点で契約が成立します。

引用元:日本損害保険協会
https://soudanguide.sonpo.or.jp/basic/4_1.html

このようなステップをもって、 「契約申し込みの一連の流れ=契約の申込み」 が完了します。

では、次に契約申し込み後の契約の開始についてみていきましょう。

3. 代理店を抱える自動車保険会社が最短で当日から補償が開始される理由、補償の開始

では、契約の流れを説明しましたが、契約の始期はいつから開始されるかを解説します。

これに関しては、日本損害保険協会が記載しているものを引用させてもらいます。

損害保険の契約はいつ成立するか

1.損害保険の契約は、いわゆる民法上の諾成契約(お互いが口頭で契約について了解するだけで成立する契約)であるとされ(注1・注2)、保険の対象(になる物・人)・保険金額・補償内容などの重要な部分(契約の要素)が確定し、契約者による申込みの意思表示と保険会社側の承諾の意思表示があれば、契約は成立します。

注1 民法 第555条(売買)
売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

民法 第559条(有償契約への準用)
この節の規定は、売買以外の有償契約について準用する。ただし、その有償契約の性質がこれを許さないときは、この限りでない。

注2 保険法 第2条(定義)第1号・第6号
この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

一 保険契約 保険契約、共済契約その他いかなる名称であるかを問わず、当事者の一方が一定の事由が生じたことを条件として財産上の給付(生命保険契約及び傷害疾病定額保険契約にあっては、金銭の支払に限る。以下「保険給付」という。)を行うことを約し、相手方がこれに対して当該一定の事由の発生の可能性に応じたものとして保険料(共済掛金を含む。以下同じ。)を支払うことを約する契約をいう。
六 損害保険契約 保険契約のうち、保険者が一定の偶然の事故によって生ずることのある損害をてん補することを約するものをいう。
引用元:日本損害保険協会
https://soudanguide.sonpo.or.jp/basic/4_1.html

要約しますと、『自動車保険の契約とは、 「民法上の諾成契約 」であり、契約者が保険料(掛け金)を収め、保険金額・補償内容などの重要な部分(契約の要素)が確定し、契約者による申込みの意思表示と保険会社側の承諾の意思表示が確認できれば契約は成立し、補償は開始される』という事なのです。

加入者の申し込みの流れを説明しましたが、この段階で、 保険金額・補償内容などの重要な部分(契約の要素)は確定し、 保険料(掛け金)を収め、 契約者による申込みの意思表示も確認できますので、あとは保険会社が承認すれば補償は開始されることになります。

と言うことは、理論上はどこの保険会社もこの流れさえ踏めば即日で補償が開始されることは可能なんです。

しかし、実際は各社の約款に記載されている「補償の責任開始日」の規約に則り補償を開始しており、各社それぞれ「補償の責任開始日」を具体的に明記しているところもあります。

ですので、あなたが即日に契約を結びたいという事であれば、「補償の責任開始日」を保険会社にしっかり確認する必要があります。

また一部の「代理店を抱える保険会社」だけが「当日」からの補償を対応できる理由は、

  • 代理店は窓口にて保険料(掛け金)を預かることができる
  • 代理店は保険会社に代わって契約の承諾を請け負っているから

なんですね。

「ネット型保険会社」や「共済」では、口座振り込みやネットバイキング、クレジットを駆使して保険料(掛け金)を支払う為、金額の振り込みが保険会社へ反映されるのがどうしても即日対応が難しくなってしまうので、最短でも「翌日」の補償開始になってしまうんです。
※一部の共済はショップで窓口支払いが可能です。

4. 自動車保険は最短で当日に支払われる可能性は極めて低い

自動車保険は請求してから最短でいつに支払われるかについて解説します。

結論から言いますと、各社共に最短の支払い期日を謳っておらず、その会社によってまちまちです。

「は、なんだ適当かよ?」という声が聞こえてきそうなのですが、これにはちゃんと理由があります。

自動車保険の支払いがされるまでには、「必要な書類」や「確認事項」が整ってからでないと保険金を支払うことができないから、明確な支払い時期を大っぴらに公表できないという理由があります。

自動車保険での支払いに必要な書類とは、

  • 物損害レポート
  • 保険金請求書(※)
  • 事故証明書(※)
  • 被保険者の承諾
  • 車の所有者の承諾

    ※省略を可能にしている保険会社もあります。

  • 保険金請求書
  • 事故証明書
  • 自賠責の現存確認
  • 診断書明細書
  • 領収書

ケースバイケースによるのですが、このような書類や確認事項を保険会社が整えてからでないと、保険金は支払ってはいけないというルールになっている為、一概にすぐに保険金を支払えないケースも多いのですね。

逆に言えば、これらの書類が整えさえすれば保険会社によっては当日に支払い可能なところもあります。

ちなみに、自動車保険会社は保険金の支払い期日を大ぴらに公表していませんので、各社の「損害保険サービスセンター」に確認する必要があります。

自動車保険金の当日支払いに関しては、上記書類が1日で整えば理論上は可能ですが、当日に上記書類が整うことは実務上ありえないです。

5. 自動車保険は最短でいつから補償が開始される?最短でいつ支払われる?(総括)

いかがでしたか?

自動車保険は最短で「当日」から補償が開始され、「当日」に補償が開始される保険会社は一部の「代理店を抱えている保険会社」でしたね。

また自動車保険金は最短でいつ支払われるかと言いますと、 各社共に最短の支払い期日を謳っておらず、その会社によってまちまちであり、 書類や確認事項 が保険会社で整えば、即日に支払われる保険会社もあるが、実務上書類がすべて整うことはほぼあり得ないということでした。

是非参考にしてみてください。

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