自動車保険会社に長年勤めていた管理人が、自動車保険や交通事故について、今まで世に語られることのなかったお得情報を公開しています。無料のご相談も承っています。ぜひご利用ください。

自動車保険の口コミをランキングで形式で知りたいあなたに伝えたいこと

1. 自動車保険の口コミをランキングで形式で知りたいあなたに伝えたいこと

ロボ吉
出島Zさん、自動車保険の口コミをランキング形式で知りたいバイ!
 
出島Z
ロボ吉、自動車保険の口コミをランキングで知る方法って、実はないんだよ。
ロボ吉
え、ないト?
ロボ吉
価格.co〇とかオリコ〇とかのサイトだと、そういったランキングをしているバイよ?
 
出島Z
ランキングしちゃっているサイトは確かにあるけど、あれが必ずしも「本当に」正しい情報か吟味する必要があるかな。
ロボ吉
あれらの情報は正しくないってことバイ?
 
出島Z
はっきりいうと、正しくないね。
 
出島Z
1日当たり、事故って日本国内では何件起きているか知っている?
ロボ吉
100件くらいバイ?
 
出島Z
全然違うね。
 
出島Z
1,044件(2019年度情報)もの事故が全国各地で発生しているんだ。
 
出島Z
年間にして381,237件もの事故が発生しているよ。
 
出島Z
このうち、任意保険に全ての人が加入しているわけではないから、全部が全部の件数ってことではないけど、自動車保険の口コミをちゃんと正確に調べようとすると、相当な人から事故に対する口コミなりアンケートを取らないといけないんだよね。
ロボ吉
というとどういうことバイ?
 
出島Z
要するに口コミをランキングしようとすると、381,237件のうち自動車保険(任意保険)が対応したアンケートなり口コミを調べ上げないといけないから、ほとんど不可能だってことね。
 
出島Z
各保険会社が出しているアンケート調査の結果も、その会社独自のフォーマットでアンケートをとっているだけだから正直信憑性に欠ける結果ものもだし、
 
出島Z
日本損害保険協会で集計している苦情件数も、苦情の定義がそもそも僕立ちが考えている「苦情」ではないから、これらの件数をランキングするのも違うし、
ロボ吉
じゃあ、自動車保険の口コミをランキングすることは不可能だってことバイね。
 
出島Z
そういうこと。
 
出島Z
じゃあ今日は「自動車保険の口コミをランキングで知りたい人に伝えたいこと」を話していくよ。

1-1.  この記事の目的

この記事では、長年自動車保険会社で査定業務を行ってきた僕が、自動車保険の口コミをランキングで形式で知りたいあなたに伝えたいことをお話しします。

この記事の目的は2つあります。

  1. 自動車保険では口コミのランキングが出せない理由がわかる。
  2. 自動車保険は口コミのランキングで決めてはいけないことがわかる

それでは、早速見ていきましょう。

この記事を書いた管理人について

出島Z

自動車保険業界に10年在籍していた出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。自動車保険の裏側までを知り尽くしています。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。

2. 自動車保険の口コミをランキングは存在しない?

この記事では、自動車保険の口コミはランキングできないことをお話しします。

重複しますが、自動車保険の口コミをランキングで表示することはできません。

理由は大きく2つあります。

  1. 自動車事故は全国各地で日々起こっており、口コミをランキングしようとすると、膨大な数の事故経験者から自動車保険の評価を確認しないといけない。
  2. 自動車保険はマイナスな評価を必ずもらってしまう商品だから

です。

一つ一つ説明していきます。

3. 自動車保険の口コミをランキングできない理由、その①

自動車保険の口コミをランキングできない理由の1つに、自動車事故は全国各地で日々起こっており、口コミをランキングしようとすると、膨大な数の事故経験者から自動車保険の評価を確認しないといけないという理由があります。

1日あたりの事故件数ってご存知でしょうか?

2019年のデータを基にしますと、

1日あたり1,044件(381,237件÷365日)

もの事故が発生していることになります。

発生件数 38万1,237件

引用先:交通事故総合分析センター
https://www.itarda.or.jp/situation_accidents

また、2019年における任意保険の加入率ですが、

  • 対人賠償:74.8%
  • 対物賠償:74.9%

ですので、この事故件数のうち約75%の事故を任意保険が対応していることになります。

381,237件×75%=285,928件もの事故を全国各地の任意保険全体で事故対応していることになります。

ということは、285,927件もの事故の口コミが年間であるはずですね。

ですが、有名なサイトの価格.co〇やオリコ〇は、これらの調査件数を全く満たしていません

ちなみに価格.co〇さんの調査結果ですと、たったの4,693件しか調査していません。

アンケート実施概要

調査対象
2019年5月から同年10月に価格.comを利用した方のなかで、調査時点において自動車保険(任意保険)に加入している、もしくは事故時等に保険会社に連絡をしたことのある方(カカクコム調べ 実査委託先:マクロミル)
調査期間
2019年11月1日~11月12日
回答者数
4,693人
男女比率
男性72.4%、女性27.6%
年代比率
20代5.0%、30代24.0%、40代24.1%、50代23.4%、60歳以上23.5%
総合満足度のポイント算出方法
アンケートの回答から算出した総合満足度の平均値
総合満足度:回答者毎に、アンケート項目(※1)別に満足度ポイント数(※2)と重視度ポイント数(※3)を掛け、全項目分を足し合わせ、各項目の重視度ポイント数の合計で割ったもの

(※1) 保険料、補償内容、顧客対応
(※2) 満足:100、やや満足:80、普通:60、少し不満:40、不満:20
(※3) とても重視する:6、重視する:5、やや重視する:4、あまり重視しない:3、重視しない:2、全く重視しない:1

調査対象会社
AIG損保、SBI損害保険、あいおいニッセイ同和損保、アクサ損害保険、イーデザイン損害保険、セゾン自動車火災保険、ソニー損害保険、損保ジャパン、Chubb損害保険、チューリッヒ保険会社、東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、三井住友海上火災保険、三井ダイレクト損害保険、楽天損保(計15社)
引用先:価格.com https://hoken.kakaku.com/kuruma_hoken/ranking/

4,693/285,928件という、氷山の一角中の一角しか調査しきれていませんので、これでランキングしたとは到底言えませんね。

なので、基本的にこの手の調査は、調査不足なものが多いのであてにならないものがほとんどなんです。

4. 自動車保険の口コミをランキングできない理由、その②

自動車保険の口コミをランキングできない理由の2つ目に、自動車保険はマイナスな評価を必ずもらってしまう商品だからという理由が挙げられます。

自動車保険は、完全に満場一致で「満足でした」と言われることがない商品です。

理由は自動車保険の性質にあります。

自動車保険は「契約者」と「被害者」に保険金が支払われる商品です。

仮に被害者が亡くなられてしまったり、重度の後遺障害を患ってしまうような怪我をされたり、身体に障害が残ってしまうような方がいらっしゃれば、それらのことを全てお金で解決をしようとする商品なんですね。

あなたの家族や親友、恋人が事故で亡くなられた時に、お金で解決してくださいと保険会社から言われるわけですね。

納得できますか?

僕なら、お金はいらないからその人を生き返らせてくださいと頼むと思います。

車だってそうです。

あなたの大事な車が事故によって加害者から破壊されてしまった時に、あなたの車の時価は〇〇万円でしたので、こちらの金額を持って解決させてもらいますと保険会社から言われるわけですね。

僕なら、お金はいらないからその車を元どおりにして持ってきてくださいと頼むと思います。

これらをお金で解決しようとする商品が自動車保険ですので、言い方を変えますとかなり嫌らしい商品なんですね。

もちろん、自動車保険が被害者から満足をいただけることもありますが、ほとんどの被害者が自動車保険に嫌悪感を持って事故を解決されます。

その理由は、

  • 必ずしも事故の保険金のルール内で満足いける治療を受けられるとは限らない
  • 保険金の支払い金額に納得がいかない

からです。

自動車保険とはそもそも完全な満足を得ることのできない「未完成な商品」と言って良いと思います。(長年自動車保険で働いてきた僕の結論です)

5. 自動車保険は口コミのランキングで決めるものではありません

自動車保険はランキングできない理由をお伝えしました。

ではどうやって自動車保険は選んだら良いのか?ということですが

自動車保険は口コミで選ぶのではなく、「あなたが不安に抱えているポイントを補えるようにできる」ことが大切なんです、

あなたが事故に遭った時のことを想像してください。

「事故現場で1人で事故処理をできますか?」

「事故のお相手と1人で交渉できますか?」

「修理先は完璧に修理してもらえる優良工場で修理したいですか?」

「事故担当者と会って話をしたいですか?」

こう言った問いに、あなたがどう答えるかで選ぶ自動車保険は変わってきます。

僕はこれらのニーズを「潜在ニーズ」と呼んでいますが、自動車保険を選ぶ際は、潜在ニーズを知ることから始めていきます。

僕が以前書いた記事にそのことを詳しく書いたものがありますので、是非こちらの記事を読んであなたにベストな自動車保険を選んでみてください。

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