1. 自動車保険で契約更新をせずに満期日を過ぎたらどうなるの?徹底解説します!
1-1. この記事の目的
この記事では「 自動車保険で契約更新をせずに満期日を過ぎたらどうなるか?」ついて詳しく解説をします。
この記事の目的は3つあります。
- 自動車保険で満期日を過ぎた場合の対処法がわかる。
- 自動車保険の満期日について理解できる。
- 自動車保険での満期日が重要であることが理解できる。
それでは早速みていきましょう。
出島Z
損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。
2. 自動車保険で契約更新をせずに満期日を過ぎたらどうなるの?
自動車保険の満期日に更新を忘れてしまった場合、どうなるのか?を解説します。
結論から言いますと、 満期日の翌日から「6日(or7日)以内」の「猶予期間」までは契約の更新や変更は可能ですが、保険金請求はできません。
満期日の翌日の6日 (or保険会社によっては7日) までであれば満期を超えても「猶予期間」があるため契約の更新や変更の対処が可能なのですが、その期日を超えてしまった場合、契約の更新や変更はできず、改めて新規で契約を結ぶ必要があります。
改めて新規で契約を結ぶということは、今までの等級もすべて振り出しに戻ってしまうため、6等級からのスタートになります。
もう少しこれを詳しく順を追って説明していきますね。
3. 自動車保険で契約更新をせずに満期日を過ぎたらどうなるの?そもそも自動車保険の満期日とは?
満期日とは、契約期間の最後の日のことを指します。
自動車保険の契約期間は基本的に1年です。
また1年おきに更新を行います。
生命保険のように、終身保険と言う概念が存在せず、生命保険で例えるなら毎年1年ごとに契約を更新をしないといけない定期保険と考えていただけら良いです。
ちなみに、契約の初めの日を始期日と言います。
保険会社は満期日が近づきますと、契約者に満期が近づいていることを通知し、更新をするような案内をはがきやメールで行います。
生命保険のように自動更新をする訳ではないのですね。
4. 自動車保険で契約更新をせずに満期日を過ぎてしまったら…
契約更新を行わずに満期日を過ぎてしまった場合は、通常は自動的に解約になってしまいます。
正確に言いますと、自動車保険は「満期日の午後4時」が実際の満期になります。
自動的に解約されるということは、今まで契約を結んでいた内容がすべて白紙にされ、仮に満期日を超えて事故が発生しても、保険会社への保険金請求が行えなくなくなります。
しかし、契約の更新や変更に関してだけ、殆どの保険会社が満期日の翌日から「6日(or7日)以内」の「猶予期間」を設けています。
「猶予期間」とは、何かと言いますと、この猶予期間中に事故を起こしても保険金の請求ができなくなってはいますが、契約内容の変更やが等級も引き継ぎは可能となる時期のことです。
「猶予期間」とは、
- 保険請求はできなくなっているが
- 契約の更新、変更はできる期間
と覚えておくと良いです。
具体的な事例を下記で紹介します。
- 自動車保険の満期日 :1月1日午後4時まで
- 猶予期間 :1月7日or(保険会社によっては1月8日)まで
1月1日午後4時から1月7日(or1月8日)までが猶予期間で、この間に起こった事故に関しては、一切の補償はされません。が、契約内容は変更できます。
5. 自動車保険で契約更新をせずに満期日を過ぎたらどうなるの?猶予期間を超えた場合の等級について
先ほど説明しました、「猶予期間」を超えて契約の更新や変更がされなかった場合、これまでの自動車保険の契約はなくなってしまいます。
それに伴い、等級を引き継ぐことができずに、振り出しの6等級からのスタートになり、保険料が6等級からの試算で計算されることになります。
ちなみに、契約が5等級以下の場合や事故有係数の適用がある場合は、満期日から13か月間は等級や事故有係数が次の契約に適用されます。
- 6等級~20等級の人⇒6等級からスタート
- 1等級~5等級の人⇒そのまま等級は継続
ただし、保険会社によっては更新の手続きを自動更新にて行うような特約「継続うっかり特約」を設けている場合もあるので、猶予期間が過ぎてしまっていても、あなた自身の保険会社に問い合わせをして確認するようにしましょう。
例えばセゾン自動車の「継続うっかり特約」場合は、
契約の継続手続きを忘れた場合でも、一定の条件を満たしていれば、ご契約の満期日の翌日から30日以内にご継続のお手続きをしていただくことにより、満期日時点の契約内容と同一の内容※で継続されたものとしてご契約いただけます。
引用元:セゾン自動車
https://faq-ins-saison.dga.jp/car_h/otona/faq_detail.html?id=1406&PHPSESSID=1fdf0605a8f3cb4a8f6664587bfb219f
のように、自動付帯しているような優しい保険会社もあったりします。
もちろん自動付帯していない保険会社もあるので、各自保険会社へ問い合わせをした方が良いですし、原則猶予期間は 満期日の翌日から「6日(or7日)以内」 と覚えておいた方が良いです。
6. 自動車保険で契約更新をせずに満期日を過ぎたら色々とめんどくさいので、満期日はしっかり把握しておきましょう!
自動車保険において、この満期日はかなり重要なものになります。
今まで説明したような、契約を更新をする際に大きな節目となる時期でもありますし、あなたが契約を解約する場合にも重要な日になってきます。
自動車保険の場合、他社へ移る際に、等級も引き継がれるようになります。
その際に、前契約の満期日と新しい契約の始期日を合わせることが原則となります。
これに関しては、僕が書いた自動車保険の解約について、詳しく記載していますので、こちらを参照してもらえたらと思います。
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任意保険の満期日は、必ずスケジュールに入れて置き、常に頭に入れておきましょう!