車両保険とは
車両保険は、自分の車を補償する保険になります。
車両保険での上限額は、契約時の時価相当額で保険会社から設定されますので、あなたが自由に設定することはできません。
時価相当額というのは、契約車の同程度の市場販売価額相当額(車種や年式、型式などが同一の車の販売価格)です。
そのため、時間が経過とともに時価相当額は減り、設定できる車両保険金額も年々減っていきます。
車両保険の補償項目
車両保険の補償項目を挙げます。
1.修理費
2.レッカー代
3.車両保険金(全損時)
詳しく見ていきましょう。
1.修理費
事故で車が破損した際にかかる修理費を補償します。
実際に修理にかかる部品代や工賃、消費税を含んだ金額を実額補償します。
2.レッカー代
事故で車両が動かなくなった際にかかるレッカー代(搬送費)を補償します。
基本的には、事故現場から自宅や修理工場までの1次搬送した費用分を補償します。2次搬送(2回レッカーを手配すること)でかかる費用は、保険会社によって補償されるされないが出てきますので、注意が必要です。
3.車両保険金(全損時)
車の修理金額が、車両保険の設定額を超えてしまった際(経済的全損)は、現金にて車両保険設定金額を補償します。
経済的全損とは、修理金額が車両保険設定額を超えてしまった場合、この言葉を用います。
設定額全額を現金にて補償します。
車両保険を使用する具体例
車両保険をどのようなシーンで使用するか、具体例を挙げます。
例えば、
- 車同士の事故で破損した
- 単独事故で破損した
- いたずらで車を傷つけられた
- 洪水で水没してしまった
- 車を盗難された
- 当て逃げをされた
- 台風や竜巻で車両に傷がついた
- 飛び石などの飛来物で傷がついた
などに遭遇した際に、車両保険を使ってあなたの車の修理費を補償したり、修理不可能であれば車両金額分を補償します。
車両保険は「一般型」と「エコノミー型」の2種類
車両保険は加入の際に2種類の補償を選べます。
それが
- 一般型
- エコノミー型
と呼ばれるものです。
「一般型」の方が補償の範囲が広く、「エコノミー型」は補償の範囲が狭まります。
また車両保険を使用した際には、事故形態によって1か3等級のいずれか下がってしまいます。
※等級については、また別記事にて説明します。
ここで「一般型」と「エコノミー型」の補償事例と等級の下がり方を表でまとめてみました。
補償事例 | 一般型 | エコノミー型 | 等級 |
他車との接触・衝突事故 | ◯ | ◯ | 3等級ダウン |
単独事故(車以外との接触、衝突事故) | ◯ | × | 3等級ダウン |
当て逃げ | ◯ | × | 3等級ダウン |
転覆・墜落 | ◯ | × | 3等級ダウン |
いたずら・落書き | ◯ | ◯ | 1等級ダウン |
盗難 | ◯ | ◯ | 1等級ダウン |
洪水・水没 | ◯ | ◯ | 1等級ダウン |
台風・竜巻 | ◯ | ◯ | 1等級ダウン |
火災・爆発 | ◯ | ◯ | 1等級ダウン |
飛び石・飛来物 | ◯ | ◯ | 1等級ダウン |
「一般型」の方が多くのリスクをカバーできる分、「エコノミー型」に比べ保険料(掛け金)が割高になります。
出島Zとしては、一般型にした方が多くのリスクをカバーできる為、できれば「一般型」を選ばれた方が良いと考えます。
免責金額とは
車両保険は契約時に免責金額の設定を行います。
免責金額とは、保険会社が保険金を支払う場合に、自己負担する金額のことを指します。
どういうことかと言いますと、車両保険100万円、免責金額10万円で契約したとします、
事故に遭い、仮に50万円の修理金額がかかったとすると、免責金額10万円はあなたが現金で支払い、残り40万円は車両保険で支払われます。
なぜこんな免責金額を設定するかと言いますと、免責金額を設定する事で、保険料(掛け金)を安くできる様仕組みになっているのです。
掛け金に余裕のある方は、免責金額は0円に設定していた方が絶対に良いですが、少しでも保険料(掛け金)を安く済ませたい方は、免責金額を設定してみましょう。
車両保険のメリット
車両保険のメリットをいくつかご案内します。
単独事故の場合
単独事故であれば、あなたの車はあなたの保険でしか補償されません。その場合、車両保険に加入していれば、100%修理費や車両保険金額が補償されます。(「一般型」に限る)
過失割合が発生する事故の場合
相手方が任意保険に加入していれば、相手方の対物補償にてあなたの車両は補償されますが、その場合は過失割合分の修理費や時価しか賠償されません。そのような時に車両保険に加入していれば、100% 修理費や車両保険金額が補償されます。
当て逃げの場合
当て逃げをされて、相手が不明でも、車両保険から100補償されます。(「一般型に限る」)
相手方が保険の場合
相手方が100%過失割合がある事故でも、相手方が無保険の場合、 相手方から現金で修理代や車両時価を賠償してもらえることは中々難しいです。車両保険の付帯があれば、100%補償されます。
突然飛び石が飛来し、フロントガラスが割れた場合
車両保険にて100%補償されます。
火事・爆発・台風・洪水などの突然の災害
予測がつかない突然の火事・爆発・台風・洪水でも、車両保険にて100%補償されます。
総括
いかがでしたでしょうか。
出島Zとしては、車両保険は必ずつけた方が良い補償として考えています。
また出来れば「一般型」の「免責0」が一番安心です。
保険料(掛け金)に余裕のある方は是非加入することをお勧めします。