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自動車保険の「運転者限定特約」とは?徹底解説します!

1. 自動車保険の「運転者限定特約」とは?徹底解説します!

ロボ吉
出島Zさん、自動車保険で運転者を限定する特約があるけど、運転者を限定するッてどういうことっタイ?
 
出島Z
自動車保険は、記名被保険者と言って、よく車を運転する人を保険の請求対象にして契約するんだ。契約者は保険料(掛け金)を払う人のことね。
 
出島Z
そして、自動車保険は、記名被保険者=主に車を運転する人以外に、その人の配偶者や同居の親族や別居の未婚の子、車を借りる事を許した他人が万が一事故を起こしても、自動車保険を使えるんだ。
ロボ吉
出島Zさんの言う、記名被保険者が運転して事故を起こした時しか保険金は支払われないと思ってたバイ!
 
出島Z
そう、よく誤解されるんだけど、意外にも自動車保険は請求の対象者が多いんだ。生命保険みたいに、自分にかけて保険金が支払われるって訳では無いんだよ。
ロボ吉
知らなかったバイ。
 
出島Z
そして、運転者を限定するって事は、配偶者や同居の親族や別居の未婚の子、車を借りる事を許した他人らが契約車を運転しても、保険が支払われなくなるって事ね。
ロボ吉
なんで運転者をわざわざ限定するッタイ?
 
出島Z
理由は簡単だよ。運転者を限定すると保険料(掛け金)が安くなるんだ。
ロボ吉
なんで運転者を限定したら、保険料(掛け金)が安くなるッタイ? 
 
出島Z
運転者を限定する事で、事故に合うリスクを軽減できるんだ。
 
出島Z
保険会社の仕組みは、契約者から保険料(掛け金)をもらって、そのもらった保険料(掛け金)を基に他の契約者達の事故の保険金として支払われたり、保険会社の運営する費用となるんだ。
 
出島Z
もしリスクの高い人ばっかり保険会社へ加入したら、保険金の支払われる金額が多くなってしまうから、自ずと契約者からもらう保険料(掛け金)も高く設定しないといけなくなってしまうんだよ。
 
出島Z
逆にもしリスクの低い人ばっかり保険会社へ加入したら、保険金の支払い金額はほとんどなくなるから、契約者からもらう保険料(掛け金)も低くしても運用できるようになるよね?
ロボ吉
確かにそうバイ!
 
出島Z
1台の車を1人だけに運転させるのと、1台の車を沢山の人に運転させるのを比較したら、もちろん後者の方が事故のリスクが上がるんだ。
だから1台の車を支える人を限定する事で、従来の保険料(掛け金)よりも安くできるって事ね。
ロボ吉
そんな仕組みになってたバイね。
 
出島Z
じゃあ今日は、この運転者を限定する事について詳しく解説していくよ。

1-1. この記事の目的

この記事では自動車保険の「運転者を限定する」事について詳しく解説をします。

この記事の目的は4つあります。

  1. 自動車保険で、運転者を限定する事を意味を理解できる。
  2. 自動車保険で、運転者を限定する事にメリットが有るか無いかを理解できる。
  3. あなたが自動車保険で運転を限定すべきか否かを理解できる。
  4. どのように運転者を限定するかを理解できる。

それでは早速みていきましょう。

この記事を書いた管理人について
出島Z

損害保険業界に10年居座り続けてしまった出島Zです。元々は生命保険の営業を行っており、その後某外資系自動車保険会社に入社し、交通事故の査定業務、示談交渉を行なっていました。物損担当者・人身損害担当者を経験し、年間600件以上の交通事故を解決に導いてきました。正確に数えてはいないですが、トータル5,000件以上は確実に示談を行ってきました。損保を2社渡り歩きました。FP資格、損害保険募集人(自動車保険、火災保険、傷害疾病保険)、生命保険募集人、共済募集人、高校教員免許保持者。趣味は音楽鑑賞、作成、DJ、ブログ、インテリア、グラフィックデザインです。

2. 「運転者限定特約」を説明する前に・・・・自動車保険は誰が運転すれば保険金が払われる?

自動車保険に加入する際、「記名被保険者」と言って、契約の車を主に運転する人を設定します。

自動車保険ではこの「記名被保険者」が主体となり、1台の車を下記の5組が運転した場合に限り、自動車保険を使用することができます。

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
  • 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子
  • 記名被保険者の承諾を得て契約の自動車を使用または管理中の人

もっとわかりやすい言葉で言い換えますと、

  • あなた
  • あなたの奥さんor旦那
  • あなたか奥さんor旦那と一緒に住んでいる家族
  • あなたか奥さんor旦那の、まだ結婚してない子供
  • あなたが運転する事を許した知人

が運転していた場合に自動車保険は適用できます。

例えば僕の場合、よく車を運転する自分を記名被保険者にして自動車保険に加入したとします。

僕には妻がいますので、妻が僕の車を運転し事故を起こしてしまった場合は、項目2に該当し保険金を請求できることになります。

ちなみに、僕は息子がいるのですが、現在は未婚で同居していますので、仮に僕の息子が僕の車を運転して事故にあった場合、保険金の請求ができます。

こんな感じですね。

自動車保険は約款上、だいたいどこの保険会社も上記の5名は運転しても保険請求できるように設定しています。

※保険会社によっては、一部異なる約款になっています。

この運転者の範囲については、<以前僕が記載した記事>に詳しく記載していますので、ぜひこちらを参照いただけたらと思います。

3. 自動車保険の「運転者限定特約」とは?

運転者を限定するとは、先ほど書きました5組の内、自動車保険を使える人を限定させる事を言います。

正確に言いますと、「運転者限定特約」と言う特約に加入します。
運転限定特約には3つの種類があります。

  1. 本人限定特約
  2. 配偶者限定特約
  3. 家族限定特約

です。

(※家族限定特約は東京海上日動、三井住友、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和損保などは廃止。 現在では イーデザイン損保、SBI損保、セゾン自動車、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保のみで取り扱っています )

3-1.なぜ自動車保険は運転者を限定させるの?

なぜ運転者を限定させるかと言いますと、保険料(掛け金)が安くなるからです。

なぜ安くなるかと言いますと、保険会社の視点から考えると、運転者を限定する事で、事故に合うリスクを軽減させることができるからです。

1台の車を1人が運転するよりも、1台の車を複数人の人が運転した方が、事故に遭うリスクが高まりますので、保険料(掛け金)が高くなってしまいます。

保険料(掛け金)が安くなるから運転者限定特約を付帯させる

3-2. 保険金と保険料(掛け金)の関係

保険会社のお金の流れとして、契約者から保険料(掛け金)をもらい、そのもらった保険料(掛け金)を基に他の契約者達の事故の保険金として支払われたり、保険会社の運営する費用となっています。

保険会社は、「相互扶助」の考え方で成り立っています。

沢山の契約者からお金を集めて、事故にあってしまい保険金を払わないといけない人に、皆で集めたお金を支払うと言う考え方です。

事故件数の割合が高くなってしまうと、保険金の支払いも多くなるので、保険料(掛け金)は高くなり、事故件数の割合が下がれば、保険金の支払いも少なくなり、保険料(掛け金)は下がります。

4. 自動車保険では運転者限定させた方が良い?悪い?

自動車保険は運転者を限定させた方が良いか、良くないかを解説します。

結論を言いますと、「正しく」運転者を限定させることができるのであれば、運転者を限定させた方が良いです。

理由は無駄な保険料(掛け金)を抑えることができるからです。

ただし、

下記条件に当てはまる人だけ、運転者を限定する特約に加入しましょう。

  • あなただけしか車を使わない
  • あなたとあなたの配偶者しか車を使わない
  • あなたと一緒に住んでいる家族or別居しているまだ結婚していない子供しか車に乗らない

これに1つでも当てはまれば、運転者を限定させた方が保険料(掛け金)が安く抑えられますので、運転者限定特約に加入するべきです。

5.  自動車保険の運転者限定特約でいくら保険料(掛け金)が安くなる?

目安ですが、

  • 本人限定特約:7%〜8%引き
  • 配偶者限定特約:6%引き

保険料(掛け金)がどれだけ安くなるかと言うことですが、年間10万円の保険料(掛け金)を払っている人の場合、本人限定特約によっては年間7,000円〜8,000円程度安くなる計算になります。

配偶者限定特約の場合は6,000円程度安くなる計算になります。

6. 自動車保険の「運転者限定特約」を付帯しましょう!

まずは、誰が契約車両を運転するか決めましょう。
では、自動車保険に加入する際に、どのように運転者を設定していけば良いかを説明します。

6-1. 誰があなたの車を主に運転するか設定しよう

まずは、あなたが「記名被保険者」を決めます。

「記名被保険者」とは、

  • 主に運転する人
  • 運転者の範囲の起点になる人
  • 等級が付与される人
  • この人の年齢や性別で保険料(掛け金)が変動します

このような役割を持つ人です。

この「記名被保険者」を起点に、その他の運転者できる人が決まっていきます。

あなたが基本的に車を運転する場合は、あなた本人に設定します。

6-2. その他、誰があなたの車を運転するかを設定しよう

あなた以外に、誰があなたの車を運転するか、できる限り具体的に想像しましょう。

  • あなたの配偶者
  • あなたの同居の親族
  • あなたの別居の子
  • あなたの知人


これらの中で、誰があなたの車に乗るかを設定します。

6-3. 自動車保険の運転者限定の種類を決めよう

運転者を限定する特約は3種類あります。

どのように決めていくかと言いますと、下記の通りです。

本人限定特約に加入

  1. 記名被保険者 〇
  2. 記名被保険者の配偶者 ×
  3. 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族 ×
  4. 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子 ×
  5. 記名被保険者の承諾を得て契約の自動車を使用または管理中の人 ×
配偶者限定特約に加入

  1. 記名被保険者 〇
  2. 記名被保険者の配偶者 〇
  3. 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族 ×
  4. 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子 ×
  5. 記名被保険者の承諾を得て契約の自動車を使用または管理中の人 ×
家族限定特約に加入
  1. 記名被保険者 〇
  2. 記名被保険者の配偶者 〇
  3. 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族 〇
  4. 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子 〇
  5. 記名被保険者の承諾を得て契約の自動車を使用または管理中の人 ×

こんな感じですね。

各特約は、〇をした人は使用でき、×をつけた人達は使用ができませんので注意が必要です。

例えば、僕の息子が結婚し、僕と離れたところでその配偶者と過ごしていた場合は、項目4の未婚の子から外れるため、保険金請求の対象外になります。

要するに息子が僕の車を運転して事故を起こしたとしても保険金は支払われません。

よくありがちな事例として、成人し結婚をして親と別々に暮らしている子が実家に帰省し、親の車を運転して事故を起こしてしまい、保険請求の対象外になってしまうパターンですね。

これはよくあります。

この場合、事故を起こしてしまった子が仮に相手を轢いてしまい、重大な怪我を負わしてしまった際は、かなりの損害を現金で賠償しないといけなくなってしまいますので、気をつける必要がありますね。

は保険会社によってまちまちですので、あなたの保険会社に確認してみてください。

7. 加入時に自動車保険の「運転者限定特約」を付帯しよう

「運転者限定特約」について、理解いただけましたでしょうか。

自動車保険に加入する際に、まずはこの工程に従って「運転者限定特約」を付帯しましょう。

また、現在既に自動車保険に加入している方でも、 「運転者限定特約」を途中から付帯することができますので、付けていない人は是非これを機会に検討してみることをおすすめします。

付帯する手続きは、

  • あなたの自動車保険の保険証券を手元に準備し、
  • 代理店or契約部署へ電話をする

だけでOKです。

さっそく試してみてください。

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